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UEFA杯決勝 スポルティング・リスボン VS CSKAモスクワ

2005-05-19 | チャンピオンズリーグ・UEFA杯
スポルティング・リスボン 3-1 CSKAモスクワ

得点)A・ベレズツキ、ジルコフ、ヴァグネル・ラブ / ロジェーリオ

スポルティング・リスボン)

            サ・ピント   リエジソン

     ペドロ・バルボサ             ロジェーリオ

          モウティーニョ   ロッケンバック

     テージョ                     ミゲル・ガルシア
              ベト     エナカレーリ

                リカルド


CSKAモスクワ)

           ヴァグネル・ラブ    オリッチ

              ダニエル・カルバーリョ
     ジルコフ                     オディアー

             ラヒミッチ    アルドニン

     A・ベレズツキ   イグナシェビッチ   B・ベレズツキ

                 アキンフェエフ


<「ホーム」の利を生かした前半>
「もう1つのヨーロッパ・コンペティション」UEFA杯の決勝が、偶然にも、決勝まで勝ち上がってきたスポルティングのホーム「ジョゼ・アルバラーデ・スタジアム」で開催!!
前半はその「ホーム」のスポルティングがアドバンテージを存分に生かした展開となった。

完全なアウェイの環境で浮足立つCSKAに対し、大歓声を受けて勢いづくスポルティングが立ち上がりからシュート攻勢をかける。
個人技を生かしたパス回し、キープ力はやはり「ポルトガルらしい」もので(ちなみにポルトガルのリーグでは、同じポルトガル語を母語とするブラジル人選手は「外国人」に含まれない。)CSKAはただただ守備を強いられた。

そして前半29分、ロジェーリオの素晴らしいミドルシュートが決まってついにスポルティングが先制!! この後もスポルティングが攻め続ける展開だったが、CSKAがなんとか凌いで前半は終了。
前半のシュート数はスポルティングの11本に対しCSKAは2本…
これを考えればCSKAは前半を「1-0で終えられてラッキーだった」と言えるだろう。


<波乱の後半  サッカーの怖さ>
スタジアムの雰囲気にようやく慣れたのか、CSKAは前半と比べて落ち着きを取り戻した。
素早いカウンターが機能し、守備一辺倒の前半とは違い「得点の可能性」が見えてきた。
そして後半12分、03年ワールドユースブラジル優勝メンバーのダニエル・カルバーリョの左足FKを、A・ベレズツキが頭で合わせて同点!!!
そして30分には、またもダニエル・カルバーリョが左サイドをドリブルで上がり、激しいタックルを受けながらも前線のジルコフへスルーパス! これをジルコフが落ち着いてGKリカルドの足の間を抜くシュートを決めて逆転!!

落胆するスポルティングと歓喜のCSKA。
その様相は3点目が如実に表した。

スポルティングは、ミドルシュートをGKアキンフェエフに攻守された後、テージョが右サイドからクロス! これをロジェーリオがゴール前約2メートルの位置から合わせるがシュートをポスト直撃!
はね返ったボールを捕球したアキンフェフは、素早いカウンターアタックを始め、同点を狙い最終ラインを上げていたスポルティングは対応できず、左サイドを上がったカルバーリョは、中央で完全にフリーになったヴァグネル・ラブへパス! これをラブが落ち着いてGKリカルドをかわし、無人になったゴールに蹴り込み3点目!!!

わずか数秒間の出来事。
スポルティングは「同点の決定的チャンス」を迎えてから数秒後に「試合を決定づけるダメ押し点」を決められた。

このまま時間が流れ、試合終了!! CSKAモスクワがロシア勢初のヨーロッパタイトルを手にした!!


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