指田文夫の「さすらい日乗」

さすらいはアントニオーニの映画『さすらい』で、日乗は永井荷風の『断腸亭日乗』です 日本でただ一人の大衆文化評論家です

山下ふ頭の岸壁は全部国の建設だった

2023年11月28日 | 横浜

良く知られているように、山下ふ頭の山下公園側は、国の整備で、その後に横浜市港湾局が埋立して整備したので、中央から新山下側は、横浜市の財産だった。

ただし、そうした横浜市が整備したところでも、岸壁、桟橋部分は、国が建設した。

それは、港湾法によって、外貿ふ頭の外殻施設、つまり防波堤、岸壁、さん橋等は、国が整備すると定められていたからだ。だから、本牧ふ頭のD4 などの公共バースも、国の整備だったはずだ。

だから、山下ふ頭では、もともと全部が国のものだったのである。

 


「山下ふ頭の岸壁は全部違う」

2023年11月28日 | 横浜

山下ふ頭の岸壁の構造は全部違うと聞いたことがあり、それは本当のようだ。

              

「どうしてそんなことが行われたのですか、一番良いもので全部作ればよかったのに」と聞くと

「国の技術者が、博士論文を書くのに使用されたのだろう」との答えだった。

その性か、1970年代のある日、山下の岸壁が、なにもないのに突然崩壊して大問題になった。

議会で、共産党が追及したが、なんとなくうやむやになった。

奇妙な事件だった。


山下ふ頭の再整備について

2023年11月28日 | 横浜

話題の横浜港の山下ふ頭再開発について、次のように考えます。

エリア

整 備 の 内 容

整備手法

整備主体

その他

ふ頭基部山下公園側

 ここについては、市内で長く独自の演劇をしてきた横浜ボートシアターを評価し、船を岸壁に付けて、活動をさせる。だが、シアターのみでは採算が取れないので、これを包含する中劇場「横浜ワーフシアター」(600席)を作る。この規模については、宝塚バウホールがあり、中規模の劇場の試みがあるので、これに倣う。

この劇場のホリゾントは開閉式にして、花火大会の際の有料席とするほか、船を小劇場とし、中劇場の公演と映像で繋ぐような実験ができるものとする。

中劇場は、横浜市が整備し、ボートに委託して運営させる。ボートシアターは、船を横浜市に寄付し、運営の委託を受ける。

横浜市役所

船も寄贈を受けた後、市の財産とする。

 

   基部新山下側

 ここは、低層の京都風の「町屋」の町並みとして、そこで多様な文化・芸術活動を行う。今後は、市民文化・芸術活動も、小規模のものになっていくと予測されるので、それに対応したものにし、アーチスト・イン・レジデンスも試みる。ただ、これだけでは寂しいので、中心に野外劇場を作る。横浜スタジアム建設のとき、取り壊された野外音楽堂の代わりとして、横浜市に罪滅ぼしをさせる。

一方、新山下側の海面は、海洋性レジャー活動ができるものとし、岸壁には関連施設を整備する。

民間企業の提案を受けて、整備させ、実際の運営は、市民団体が行う。

開発・民間企業

運営・市民団体

 

ふ頭中央部

 ここについては、すでに移転が決まっている金沢区福浦の横浜市大病院を建設し、関連する特養ホーム、介護施設を整備する。さらに、民間の有料老人ホーム、高度医療病院などを誘致し、高齢者の第二の人生の「日本のフロリダ」としてゆく。

横浜市及び民間事業者

病院・横浜市

民間施設・民間企業及び団体

最優先で整備する。

ふ頭先端部

 ここは、岸壁使用付の「高級賃貸住宅」地区にして、賃貸料と岸壁使用料を取り、この山下ふ頭の運営と横浜市への財政的貢献としていく。

言わば「IR」の代わり。

 また、域内住民用のショッピングセンターやホテルも整備し、外部とは完全に遮蔽する。

民間企業の提案受けて、賃貸住宅を整備させる。

 民間住宅企業

 民間開発企業

 

どうぞ、ご意見、ご批判をよろしくお願いいたします。


「孫氏の兵法を知らなかった日本、実行した米国」

2023年11月28日 | その他

『ブギウギ』でも、戦時中の時代に、アメリカ文化的な踊りや歌が否定されて、指導されることが出てくる。

              

エンターテイメントの意義を知らない日本のバカ役人だが、逆に米国は、日本研究を始めたので、ドナルド・キーンなどの日本語練習生を養成し始めたのだ。

敵を知らずに戦うというのだから、ひどいと思う。

逆に言えば、昭和初期、少なくとも東京や大阪などの大都市では、欧米の文化が大きく広がっていたことを示すものだろうと思う。

精神主義では、一時的に勝利はしても、長い戦いとなれば、日々のきちんとした戦いこそが重要で、

日本軍は、アメリカを「毎日、定期便のごとき爆撃」とバカにしていたが、それが毎日続くと日本兵は次第に疲労したのだった。

つまり、異常な数日ではなく、毎日同じことを普通に長くやることが重要なのである。

この辺は、物量の差と言えばそれまでだが。