コンサルティングは自転車に乗って⇒企業年金総合プランナーのブログです。

企業年金・退職金制度全般に関するご相談を行っています。
お気軽にご連絡下さい。

従業員同意を、甘く考えない方がいいです。

2011-03-22 09:23:53 | 企業年金・退職金制度

企業年金・退職金制度のコンサルティングでは、従業員同意に関して、見積書には、
その項目で金額を計上します。

高い、何だこの金額は
と言われることもあります。
でも決して、高くないですよ。

前回のブログで書いた、「厚生年金基金を厚生年金と勘違いした」例や、3月1日の
ブログの「中退共の解約に伴う掛金助成分の控除への抗議」などは、決して特異な
例ではありません。

企業年金や退職金制度の変更は、全ての従業員に有利な改定とならないし、全て
の従業員に気持ち良く受け入れてもらえるとは限りません。

従業員の心理として、企業年金や退職金制度の改定が、なんとなく気に入らない、
一言いいたいという場合、事業主には言いづらいのです。
でも、企業年金・退職金制度の改定を行っているコンサルタントには言えます。

やはり以前NPOで、適年から企業型DCに移行した企業で、従業員説明会の後の
個人相談会で、1人の予定時間を大幅に超えて、「この改定は気に入らない」と
いうお話を、立て続けにお二人の従業員から聞くことになりました。

業務を終了して、帰りの電車に乗ったら、胸から腰にかけてのなんだか痒いのです。
ジンマシンが突然できていました。(これってストレスが原因

この企業の従業員同意は、全員から頂戴できました。
前述のお二人も含めてです。

結局、ガス抜きなのです。
言いたいことをいってもらうと、それでもういいという場合が多いです。

これは大変重要で、何かもやもやしたものを抱えて、制度変更が終わると、後に
なって問題が発生してきます。
何か気に入らない、一言いいたいという人たちは、仕事ができる、職場でも信頼
されている方が多いように思います。

うちの社員は理解してくれる、コンサルタントにお金を払うなんて無駄なことと
思わないほうがいいですよ。後になって発生する可能性のあるリスクを減らす
費用とお考えください。