『 ヘボのアルバム 』

“ヘボ”ちゃんをこよなく愛する蜂狂さんとのコミュウニケーションの場です・・・

     『 敵機来襲!!! 』

2009-09-19 21:41:37 | Weblog
               


朝晩、メッキリ涼しくなり、少々、肌寒い位の陽気になってきた。 こうなると、朝早い内からの通いが、幾分、鈍くなる・・・ そして、日の出と共に活発になり出す。
昨日も書いたように、“ヘボ”ちゃん達は、昼・夜に明るさの差を敏感に感じ取り、且つ、夜間の気温20℃以下になるのを察知し、働き蜂オンリーのコロニーから交尾蜂生産:雄蜂~女王蜂(秋子)拡大へと生活パターンを変えて行く。 丁度、餌の消費量が急拡大する事で、直ぐ、に判る・・・ 
天敵、アカンバチ:キイロスズメバチとて同じだ! 何処に巣食っているのか?最近、アカンバチの来襲が凄まじい!!!
毎日、10匹から20匹、彼の世に逝って貰っている。 今朝も8匹ピンセットで捕まえ、捻り潰した。 一応、大丈夫だろう?と、判断し、「スガレ追ひ」に出掛ける・・・ 「スガレ追ひ」の話は、鼻に付き出したので止めておくが、5時過ぎ、家に帰り、“ヘボ”居酒屋酒場に行くと、アカンバチが屯して荒らし捲っていた!!!
クソ~~~、この野郎め!     
餌の点検はソコソコにして、コイツ等の退治に掛かる! アッと言う間に10数匹殺した。 こうも殺されるとアカンバチのコロニーもタマッタものじゃァーないだろう・・・    
毎日、十数匹のワーカーが犠牲になっている。 それでも衰える事を知らない!!! 寧ろ、益々、増えるばかりだ! 一方、コガタスズメバチはガタ減りだ! コロニーが小さいので、影響が大きいのだろう?
オマケに、居酒屋酒場に来るアカンバチの体たるや、超デカイ!!! アカンバチの軍:コバ・アカンバチだ! 今迄、それ程気にも留めなかったが、アカンバチにもピンコロサイズとデカサイズがある・・・ このデカサイズだ!
赤魚の肉等荒っぽくガリガリと齧り取り、超デカイ肉団子を盛んに運ぶ。 だからアッと言う間に骨だらけになる。 オマケに、今の時期、砂糖水が大好きだ。 これには目が無い!
“ヘボ”ちゃんもそうだが、交尾蜂生産に時期になると、甘露系餌の消費が急増する! 餌の量も然る事ながら、女王蜂生産には、甘露系餌が不可欠なのだろう?

何時も何時も、疑問に思っている事がある! 同じ雌でも、働き蜂と女王蜂の差はどうして生まれるのだろう? 
10年程前、串原のヘボ大会で、一杯飲みながら松浦先生に質問した事があった。
「働き蜂と女王蜂の産み分けは?どうなつているのか?」と・・・
先生は、立ち所に「餌の量だ!!!」と言われた。  「?????」        何となく判ったような判らないような?
蜜蜂は、ロイヤルゼリーが主食だと言う・・・  スズメバチの世界でもこれに近いプロセスが採られているのでは?  ただ、判らないだけで、何か?関与している筈である。 これが老い耄れ爺の持論である。

或る年の晩秋、「アキグミ」の木が唸っていた!!! 其処には物凄い数のアカンバチと“ヘボ”ちゃんが乱舞していた! どうしてだろう? よく見ると、「アキグミ」には物凄いアブラムシが付いていて、コイツだ排泄するオシッコ:甘露を集めていた。 同様、松の木や栗の木に付くアブラムシに群がるスズメバチをよく目にする。 狂ったように甘露集めをしている。 赤魚や烏賊等ブラ提げても見向きもしない! ひたすら甘露を集めている。
我々蜂狂は、自然界の総てを熟知している訳ではなく、「だろう?」位でお茶を濁しているが、この甘露に重要な意味合いがあるのでは?と、言うのが老い耄れの見解である。 またまた、とんでもない投げ掛けをしてしまった。       
「軍」より半月~1カ月早いアカンバチ。 勃々、大量の新女王蜂を生産しなければならない。 甘露の代用品、砂糖水に群がる訳が茲にある・・・
面白い事に、一頃より“ヘボ”ちゃんを捕まえ、ヘボ団子にする確率が減ったように思える・・・

明日も、また、終日、アカンバチが押し寄せて来るだろう? 毎日毎日、夥しい数の働き蜂が殺されているが、その勢い、留まるところを知らない!!!恐ろしい強敵だ!

     『 光周性について考える・・・ 』

2009-09-19 00:11:54 | Weblog
               


総ての動植物は、季節感を知る「光周性」を持っている。
「光周性」なる言葉を知ったのは、2000年7月、NHKの人間講座:矢島稔さんの「謎とき昆虫記」と言う番組だった。
矢島さんは、知る人ぞ知る、昆虫学者で、「ぐんま昆虫の森」の館長さんをしておられた。 大変博学の方で、大ファンである。
「光周性」の件(くだり)は、
昆虫の「光周性」は、種類によって夫々、皆、違う!!! 
此処で紹介されていた例は、「アゲハチョウ」の幼虫は、幼虫時代に昼の長さ(日長)を目や皮膚を通して感じ、例えば、20℃内外で飼育していても、日長が13.5時間以下になると脱皮して蛹になった時休眠して、約半年は体内の生理反応が活性化しない状態になってしまう。 要は、保温しても、全く、羽化の為の体の形成は行われない!と、言う・・・
越冬している蛹の処理ではなく、若い幼虫時代にどの位の日長の元で暮らしているかで、休眠する?休眠しない?蛹になるかが決まると言う。 こういう習性が「光周性」である!と、説明していた。
俄然「光周性」に興味を持ち出した。

「光周性」は、栽培している「イアワチドリ」でも現れている・・・話が長くなるので省略するが、「オヤ?」と、疑問を持って自然界を眺めると夫々の個体に必ず珍現象が現われている。 この辺から突っ込んでいくとそれが「光周性」と深く関っている事が見えて来る・・・

“ヘボ”ちゃんの「光周性」につて考察して見よう・・・
種類により、夫々、異なるが、秋口に入ると、如何なるコロニーも交尾蜂を生産し出す。 つまり、交尾の為の雄蜂と新女王蜂である。
この交尾蜂生産が、「光周性」と関わっているのでは?と、考えている。 彼等は、日長を感じ取り、これをトリガーにして行動を起こしていると考えられる。 更に、面白い事は、これに気温が絡んでいるのでは?と、考えるようになった。
雄蜂や新女王蜂の巣盤形成は、同じ日長でも気温の低い高冷地から開始される事が解っている。 つまり、日長+気温の差を感じ取って交尾蜂の生産活動が開始されている・・・その時期は、
yの儚い想定だが、8/下を境にして、気温20℃前後がトリガー・ポイントではないか?と、考えている。 
例えば、「キイジス」「ピン」は、「シダクロ」等よりトリガー・ポイントが半月~1ヶ月早い。 日長を、更に、早めて行動を起こしているようだ? つまり、早生の“ヘボ”と、言う事になる・・・
勿論、コロニーの終焉も日長と深く関わっている。     

この記事、私見だが、多いに反論を歓迎します。 
要は、皆で議論を高め、自然界の「?」:疑問を解明していきたいのである・・・