総ての動植物は、季節感を知る「光周性」を持っている。
「光周性」なる言葉を知ったのは、2000年7月、NHKの人間講座:矢島稔さんの「謎とき昆虫記」と言う番組だった。
矢島さんは、知る人ぞ知る、昆虫学者で、「ぐんま昆虫の森」の館長さんをしておられた。 大変博学の方で、大ファンである。
「光周性」の件(くだり)は、
昆虫の「光周性」は、種類によって夫々、皆、違う!!!
此処で紹介されていた例は、「アゲハチョウ」の幼虫は、幼虫時代に昼の長さ(日長)を目や皮膚を通して感じ、例えば、20℃内外で飼育していても、日長が13.5時間以下になると脱皮して蛹になった時休眠して、約半年は体内の生理反応が活性化しない状態になってしまう。 要は、保温しても、全く、羽化の為の体の形成は行われない!と、言う・・・
越冬している蛹の処理ではなく、若い幼虫時代にどの位の日長の元で暮らしているかで、休眠する?休眠しない?蛹になるかが決まると言う。 こういう習性が「光周性」である!と、説明していた。
俄然「光周性」に興味を持ち出した。
「光周性」は、栽培している「イアワチドリ」でも現れている・・・話が長くなるので省略するが、「オヤ?」と、疑問を持って自然界を眺めると夫々の個体に必ず珍現象が現われている。 この辺から突っ込んでいくとそれが「光周性」と深く関っている事が見えて来る・・・
“ヘボ”ちゃんの「光周性」につて考察して見よう・・・
種類により、夫々、異なるが、秋口に入ると、如何なるコロニーも交尾蜂を生産し出す。 つまり、交尾の為の雄蜂と新女王蜂である。
この交尾蜂生産が、「光周性」と関わっているのでは?と、考えている。 彼等は、日長を感じ取り、これをトリガーにして行動を起こしていると考えられる。 更に、面白い事は、これに気温が絡んでいるのでは?と、考えるようになった。
雄蜂や新女王蜂の巣盤形成は、同じ日長でも気温の低い高冷地から開始される事が解っている。 つまり、日長+気温の差を感じ取って交尾蜂の生産活動が開始されている・・・その時期は、
yの儚い想定だが、8/下を境にして、気温20℃前後がトリガー・ポイントではないか?と、考えている。
例えば、「キイジス」「ピン」は、「シダクロ」等よりトリガー・ポイントが半月~1ヶ月早い。 日長を、更に、早めて行動を起こしているようだ? つまり、早生の“ヘボ”と、言う事になる・・・
勿論、コロニーの終焉も日長と深く関わっている。
この記事、私見だが、多いに反論を歓迎します。
要は、皆で議論を高め、自然界の「?」:疑問を解明していきたいのである・・・
餌なくして初期の営巣が叶わず、餌あれば、終期が遅れる場合も多い・・・。
光はもっとも大きな要素であることに間違いないが、複雑に絡む昆虫界に君臨している蜂はそれらの影響は光×気温×餌(昆虫)の相乗影響を受けて営巣期間が決められ、依存性は極めて高いように思います。
終焉を迎える時期、完全に光気温餌の質ですね!!!
特に、巨大巣になるか否かの要因は、餌と土目が大きく寄与しています!!!