今山に入ると香しい花花が誇らしげに咲いている。
何時も思うのだが、深山の林内を歩いていると鼻を劈くような芳香が漂って来る・・・ 周囲を見渡すのだが何処から漂って来ているのか?正体を掴め何で居た。 或る時、地面に金平糖を散りばめたような花弁を見た。 悪餓鬼の頃橇の滑走面によく使った「リョウブ」だった。 木肌がツルツルなので悪餓鬼共は、「サルスベリ」等と呼んでいた。
正直、「リョウブ」の花が、これ程芳香を発するとは思っても見なかった。 少々、匂いはキツイがそれ程嫌な香りではない!!!
飼い蜂の巣を見付ける時期の芳香木として頭に入るようになった。
また、湿った薄暗い林内に入ると、「ウバユリ」が甘い香りを漂わせている!!!
これもキツイ匂いの部類に入るだろうが、何となく妖精が佇んでいるかの如く錯覚に陥る・・・
「ウバユリ」にも多くの花蜂が飛来していた・・・
一頃、この「ウバユリ」の芽吹きを掘り上げ庭に植えた事があった(山野草集め?)が、巨大な草丈になリ、一向に花が咲かない!、まさか、真夏に咲くとは知らなかった。山野草としては不適で、往生した事があった。
「ウバユリ」の由来は、花が咲く7月、葉が枯れ落ちる事から「姥」に例え、この名が付いたと言う・・・
更に、驚く事に、先日「シナノキ」に出会った! この木の白い花も匂いが強く、多くの昆虫達を集めていた。 見上げると「ミツバチ」、数々の「花蜂」、「蝶」や「カナブン」の仲間を集めていた。
余りにも見事な「昆虫酒場」に、暫くの間、見採れ、昆虫撮影をした。 生憎の天気で、小雨が降り続いていたが、それでも唸る程の昆虫達を集めていたので流蜜が多い木なんだろうと見直した。。。
余りにもお見事だったので、HPのトップ画像に使って見た。 やや花時を逸しつつあったが、それでもそれでもこれだけの昆虫達を集めていたので、これから「昆虫酒場の木」と呼ぶ事にした。
もう、10数年前になるだろうか? 矢張り蜂追いをしていて、巨大木から昆虫達(主として蜜蜂だっただろう?)の羽音が聞こえて来た。 友達に聞くと、「シナノキ」だと言う・・・ が、巨大木過ぎて、昆虫の種類、花の色・形まで突き止める事が出来ずに来た・・・
それが、図らずも目の前で確認出来た事に満足感を覚えた!!!
何と甘酸っぱい香りを放つ花なんだろう!!!!! 「アカンバチ」が飛来して来た位だから、此処には、“ヘボ”ちゃん達も来ているに違いない!!! 木が巨木だったので、詳細を掴む事は出来なかった。 それは、丁度、営巣期の「夏櫨」のように・・・
山中で、何処からともなく芳香が漂っていたら、間違いなくこれ等の花花と考えていいだろう・・・ そして、昆虫観察ポイントの一つにもなる?