『 ヘボのアルバム 』

“ヘボ”ちゃんをこよなく愛する蜂狂さんとのコミュウニケーションの場です・・・

    『“コバクロ”の思い出 、2話・・・ 』

2007-03-12 18:31:55 | Weblog
          

この所、肌寒い日が続く・・・
風邪の調子が、イマイチ!!!  今日も、一日中、家の中に居た。
西山~北アルプス山系を見ると、終日、吹雪いている!!! 大雪になっているんだろう? ニュウスに依ると白馬方面は40cmの降雪とか?これからも30~40cmは降るだろうと言う・・・

餓鬼の頃の思い出は、実に、新鮮な記憶として残っている。
高校~大学~サラリーマン時代、出来が悪過ぎて勉強に追い捲られ、また、職に就いてからは、時計やプリンターの物造りに追い捲られ、“ヘボ”の事等忘れかけていて、、余り眼中になかった。それだけ日常生活に追い捲られていたのだろう???
ヤケボックリに火が点いたのは定年少し前、54~5歳の頃だっただろうか?
山草仲間のMさんが発泡スチロールに入れた飼い蜂を持ってきてくれた!!!
今考えると、これが病気の元だった!!!      
会社に行き来する前後、毎日、この前にシャガミ込んだのは言うまでもない!!!
この年を期して、“ヘボ”のケツを追い捲るようになった・・・

そして、1~2年後だったと思うが、北進のあるスキー場に一人で出掛けた・・・
この日は、1箇所だけ何処に餌を吊るしてもワンサカ“ヘボ”ちゃんが付く場所があった。スキー場だから障害物は何も無い!!! 高く舞い上がった“ヘボ”ちゃんは、1kmほど飛び交い、急坂のジャングルへ消えていった。あ、アッ、アー・・・?
場所を変えてもジャングル方向の彼方へ・・・・ それが上空、20~30mの高所を悠然と飛び捲る!!! トホホ、クソーー・・・この日は歯が起たなかった!!!  クソーーー!!!   
翌日、日曜日、高速代を大枚叩いて、また、出掛けた・・・
昨日に続き、その界隈で飛ばすと何処からやっても、昨日同様、上空20~30mジャングル方向へ飛び去る・・・ どうやら、ジャングル方向にいい巣があるらしい???   
そして、この界隈には、この方向以外の“ヘボ”は見当たらなかった・・・
所で、このジャングルへ如何様にして入るか???? 難問中の難問!!!
餌である赤魚を2~3本持ってジャングルの麓まで歩いた。グルッと回ると、ラッキーな事に、どこに行くのか?山道が1本開いていた・・・
山道は、かなりの急坂・・・ ここを当て所も無くトコトコ透かしをしながら歩いていた。透かしと言っても、深い森の中はそう生易しい物ではない。
30分ばかり歩いたであろうか? 耳元で、『ブブッ・・・、ブブッ・・・』と言う羽音を感じた。 オヤッ????? これは“軍”の羽音ぽいナァーーー
暫く、立ち止まって耳を立てた!!!
ヤヤッ!!! 羽音は頻繁!!! 何処からだろう?
少しシャガンで、辺りを見渡した・・・ヤタッたーーー!!!!!     
何時もの事ながら、この瞬間、快感を覚える。。。これが病気の元ダァーーー   
道端の載り面から噴出している一群を見た。。。 こりゃぁーデケーぞうーーー!!!
正直、腰が抜けるほどの噴出しだった・・・ 穴径10cmはあろうか? これから出入りの蜂で満ち溢れていた・・・
ヤヤッ・・・、見付けたはいいが、俺に掘れるかな? その方が心配になってきた・・・ もう、4時を廻っていたが、暗くなるまでには、まだまだ、時間がある・・・ 暗くなると通いは若干収まるが、掘り上げるのに難航する。。。
正直、どう扱っていいか思案に明け暮れた。
そして、30分ばかり考えた末、度胸を決めた。防護服を着て掘ろう!!!と・・・
恥ずかしい話、心臓は、ドッキン、ドッキン!!!高鳴るばかり・・・ 無理も無い、掘るの下手だからナァーーー?
防護服と言っても、この頃、串原産のものではない!!! 自己流のもので、このドスコイ“ヘボ”ちゃんを掘るにしては自信が持てるものではなかった。
だが、後に引けない!!! 万が一を考え、花火を3本用意した。
シュルシュル、シューーー!!!取敢えず、1本ブッ込んだ!!! 通い穴がデカイので、帰り蜂がドンドンと入って行く・・・
スゲー“ヘボ”だナァーーー 掘るのに夢中だったが、周りは帰り蜂だらけの様子が、羽音から伝わってくる。それが、益々、焦りに繋がる・・・
掘り出したら、ここは、赤土の粘土質!!! 土面が固い!!! 益々、焦りに!!!   
30cmほど掘り進めたら、巣盤の上面が見えてきた・・・
帰り蜂は、益々・・・手元に束になって入ってくる・・・
土目は、真っ赤な粘土質・・・兎に角、周りの土が退けられない・・・
2~3枚づつ引っ張り出す・・・盤面が30~40cmはあるので、そう簡単には引き出せない・・・ これが、また、焦りに繋がる。。。
30分ほど掛り掘り出したであろうか?
幸いな事に、粘土質だった為、中の“ヘボ”ちゃんは完全にダウンしていた・・・
が、蜂を払う段になると、もう舞い立つ御仁がかなりいる。。。
悪戦苦闘の末、決着が就いた・・・
車までの帰り道、風呂敷に包んだ戦利品の重かった事、重かった事・・・
20分の道程、両腕は、完全に疲れ切っていた。    
車まで帰り、近所の雑貨屋さんから貰ったパンのトレーに並べたが、盤面がデカイので、3枚並べると溢れ出し、これが、3トレー満杯になった・・・
デケー『軍』だったナァーーー!!! それにしても、よく、一発も刺されずに済んだものだ!!! ヤレヤレ・・・
もう、辺りは、薄暗くなっていた。。。

結局、2日間掛ったが、戦利品は超デカ!!!手応えがあった!!!
鼻を膨らめて凱旋し、上さんに『遣ったゾー・・・』と、毎度の事だが、『凄いネェーーー』と・・・ 『 ウン!!!』・・・・・
超デカは、何時も、計量する事にしている・・・
4.8kgの大物だった!!!     

この地域では、偶に、このような産物が出る・・・その後、2回遭遇している。
そして、一回は、残しておいて、誰かにやられてしまった!!!