『 ヘボのアルバム 』

“ヘボ”ちゃんをこよなく愛する蜂狂さんとのコミュウニケーションの場です・・・

     『 思い出の“コバクロ”、3話・・・ 』

2007-03-13 22:27:04 | Weblog
         

“コバクロ”の話を書き出せば話に事欠かない・・・  幾らでも出て来る・・・
第3話はこんな話・・・

yは、長い間、ヘボハウスで交尾蜂を捕まえ、越冬させ、春先、自分だけのオトットキの『城』に、沢山、播いてきた・・・
その数、毎年、5000匹から8000匹だった!!!
考えてみれば奴豪い数である。
これ等の多くが住み着いてくれていれば、今頃ドナイなヘボ天国になっていただろう・・・ 想像しただけでもゾッとする!!!
悲しいかな、予想した以上に営巣率は、必ずしも、高くなかった。。。
これが不思議でならない・・・
だが、播いて来た所には、必ず、生息しているのは間違いない!!!問題は、率だ・・・ 
正確な数字は掴めないが、2㌫前後と見ればいいだろうか?   

今日の話は、5年前のyが播いていた『城』の話である。。。
この年は、これ等の地域でかなりの飼い蜂を上げた。
そして、飼い蜂が終わりを告げた頃、暫くして、この『城』地点を再点検した。
物凄い数の働き蜂が赤魚に来た!!! それが、皆、高い木を越え、大きな溜池の方角に飛ぶ・・・場所を変え、4~5箇所で試みたが、皆、溜池方角だった。。。
今までの経験からして、このようなケースの場合、複数の巣があるか?馬鹿デカの巣がある事が読めた!!!
そして、溜池周辺を見回ったが、とても人間が入れるような場所ではなかった・・・ 溜池の水嵩は予想外に深く、満々と湛えている・・・
そして、1ヶ月の先放して置いたであろうか?

相変わらず、この界隈での赤魚へのヘボ付きは絶好調だった。
その数は、前にも増して蜂柱(簾とも言う?)が出来るほどの数!!!!!餌は真っ黒け!!!    
兎に角、想像を絶する奴豪い数・・・

場所柄、蜂追いで見付けられるような場所ではない・・・
鉈を頼りに溜池のジャングルへ突入・・・
僅かな空間を求めて上空との睨み合い・・・
暫くして、1匹、勢いよく空高く舞い上がる働き蜂を見た!!!   
今までのyの感で、こう言う蜂を見ると、もう見つけたも同然のケースがダントツに多いのだ・・・
案の定、2分と経たない内に、物凄い通い道を見付けた。通い道を手繰ると、池の傍50cm位上の急坂の載り面から噴出していた。。。 
穴もデカイ!!!
暫くの間、見惚れて、其処の座り込み、天空ショウの鑑賞にしたった・・・    
舞い上がるヘボちゃんも並ではない。一気に20~30m上空まで水平飛行で舞い上がる!!! これが『コバクロ』の習性である。
帰還蜂は、天空から転び落ちて来る!!! そして、巣穴に転び込むのだ!!!
これも『コバクロ』の特徴だね!!!

そして、半月ほど其の侭にして置いた・・・訳は、多分、誰も入れない場所だから?
これを残そうか、また、どの位の巣なのか気にもなる。
随分、迷った。 これは毎度の事である・・・
残した巣は、先ず、半分は頭の黒い天敵に遣られてきた経緯がある。 で、余分に迷う!!!
迷いの日が何日か続いた・・・ そして、別の場所で、残した巣が次々遣られているのに憤慨して、この『コバクロ』を掘る決心をした。
早朝、5時、現場に着き、仕度を整えたが、何せ、足場が極めて悪い・・・
巣穴の50cm下は池の水面である。花火を弾き込む前に、足場を何処にするか、見定めた。
シュルシュルシューーー!!!燻しが始まった。
御託に違わず、辺りは、帰り蜂でゴウーゴウー、ワンワンしている・・・
時々、池に落ちそうになりながら、ワヤの上面を掻き出した。
右手は、池に落ちないよう若木に捉り、左手、シングル・ハンドで土を掻き出し、
巣盤を引きずり出す・・・
この数が、5枚や6枚ではない・・・全部掻き出したら、デッカイ穴がポッカリと開いていた!!!
悪戦苦闘の末、2枚の風呂敷に入れた巣盤を寄せ集め、急斜面をよじ登らねばならないのだ・・・
やや、開けた場所で蜂を払った・・・
重かった事、重かった事!!! 
この日は、この大仕事でクタクタだった・・・
今夜の画像は、コイツ!!! 例によってパンのトレイだが、何と3枚分、満杯に・・・ 
子の入りもいい!!! 目方は、何と、4.5kgもあった!!!

思うに、自分が播いて来た女王蜂の『城』でこうして収穫が上げられるのもいいが、半面、可愛そうな気分も50パーセントある。
何時も、何時も、悩む所である!!! どう踏ん切りを付ければいいのだろうか?
まだ、この結論は出ていない!!!