日々是チナヲチ。
素人による中国観察。web上で集めたニュースに出鱈目な解釈を加えます。「中国は、ちょっとオシャレな北朝鮮 」(・∀・)






 



 東京にも桜の季節がやって参りました。今年もダラダラと過ごしているうちに、はや4月。新学期とか、新年度とか、新入社員などと気分の改まる時期ですね。新しい何かが始まる、新しく何かを始める節目でもあります。

 ところが遺憾ながら私には「節目」にふさわしい気合いが入ることはありません。何やら自分だけ取り残されているような気がします。在宅勤務ということもあるのでしょうけど。

 打ち合わせで相手先のオフィスに行って、スーツ姿がコチコチな若い衆を目にすると「ああそうか4月か」と思ったりするのがこの季節。ぼんやり思うだけで自らに活が入ることはありません。傍観者であります。

 ……いや、昔むかーしに香港へと流れていくまでは、私とて春を感じれば血がたぎるのを覚えたものです。若かったという以前に単細胞だからだと思います(笑)。ところがその良き習性が香港で失われてしまいました。

 新卒者の定期採用とか新生活スタート!といったメリハリのない土地柄に7年間どっぷりと浸かってしまえばもうダメです。特に私の場合「ひとりだけ日本人」という仕事環境ばかりでしたから、ローカル化が相当進行してしまいました。orz

 いまも基本的に香港のカレンダーで働いていますし、そもそも香港企業の東京駐在員ですから、自分だけ香港のリズムを東京に持ち込んで暮らしているようなものです。どうもいけません。

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 このところチナヲチ(素人の中国観察)をする余裕のない日が続いていました。年度末は人並みに忙しかったのと、中国関係のニュースが洪水の如く膨大にあって時間的にも体力的にも記事漁りで精一杯。これが人並みでない忙しさになると一種の逃避行動として当ブログに力を入れたりするのですが(笑)。

 ともあれ、ようやく一段落したものの「ヲチ」モードに未だ頭が切り替わっておりません。このため閑話でお茶を濁している次第。m(__)m

 気分が切り替わっていない、というべきかも知れません。一段落してさあ道楽だという矢先に桜が咲き始めたものですから気もそぞろ、といったところで、そわそわして落ち着きません。

 私の場合、桜といえばまずは靖国神社。……というのは厳密にいえば間違いで、御花見なら昼間は上野公園や墨堤、夜桜は千鳥ヶ渕というのが定番です。特に千鳥ヶ渕、これは日中も良いのですが夜桜になると思わず息をのんで立ち尽くしてしまうようなところがあります。

 拙宅の場合は午後にのんびりと出て上野公園で桜のトンネルをくぐってから夕方に靖国神社の屋台で腹を満たし、日が暮れたところで向い側の千鳥ヶ渕に繰り出すのがお約束のパターン。ところが金曜日までそれを行う時間がないので満開の時期を逸してしまうのではないかと気が気ではありません。

 靖国神社は桜のシーズンになると参道の左右に屋台が並んで猿回しも出たりします。そういう気分を桜とともに楽しむにはいいのですが、御花見の名所かといえば違うように思います。

 それでもこの季節に靖国神社を外せないのは、毎年桜の咲いている時期に一度は参拝しておかないと、という気持ちがあるからです。

 屋台で賑わう参道を抜けて、二の鳥居をくぐってから手水を使って神門をくぐると、私にとっては特別な空間です。桜の季節になると特に空気が濃密になるような感じがします。

 むろん気のせいなのですが、いまの繁栄のなかを生きる私たちに「ニッポン」と「日本人」を遺して下さった方々(御存命の方も含めて)の多くにとってそこが「約束の場所」であることに思いを致すと、やはり平然としていられないような気持ちになります。……靖国の話は、ここまで。

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 約束をしておいて、勝手に先に逝ってしまうというのは反則です。

 こちらはオサーンぶりに日々磨きがかかっているというのに、向こうは20代の若いまま凝結してしまっています。40歳になったらどういうオバサンになっていたかなんて、そんなイメージなど到底結ぶことはできません。

 いいことばかりではありませんでした。貧乏で苦労したり、ムカつかせたり、ムカつかされたり、それが昂じて喧嘩になって3日間くらい口をきかなかったり。

 そういった一切合切をいまもしっかりと記憶しているのですが、ふと思い出すときはいつも決まって、楽しかった出来事しか浮かんで来ないというのは、どうしたことでしょう。

 賎業に身を堕として、オサーンになって海坊主と化したことをバーカバーカとあざ笑ってほしかったし、やりたかったことのいくつかは何とか現実のものにしたことを見ていて欲しかった。あれはあれで自分の方角へと歩いていたから、それを眺めていてもやりたかった。

 ……まあ、いいでしょう。私などはポジティブ思考とは正反対な性分な上に蒲柳の質ときていますから、この季節になると「今年も桜を見ることができた」と半分くらい本気で考えてしまいます。いやー気分はすっかり晩年(笑)。見られなくなったら向こうで酒盛りでもすることになるでしょう。

 ただ私の場合、これまでにあちこちで悪さを重ねてきていますから、天罰が怖いところです。医者や私の見立てより長命で、しかも粒々辛苦の日々が続くなんてことになったら、嫌ですねえ。

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 以上は,実は前フリです。以前コメント欄にて「古装片好き」さんから教えて頂いた「初音ミク」を使ったオリジナルの桜歌が大好きになってしまいました。アマチュアの作品らしく無駄があったり荒削りだったりするのですが、それもまた魅力のひとつ。

 
「桜の季節」という楽曲です。ようつべなので音質が悪いのは御容赦の程を。





 mp3形式で楽曲をダウンロードできるニコ動版はこちら。いつ聴いても沁みるものがあるのですが、この季節は特に。

 
いきものがかり「花は桜、君は美し」と代わりばんこに延々と流し続けていることが多いです。とはいえ私にとってはド真ん中に直球ビシリなベタ歌ですから、ときどき仕事の手が止まってしまうのが難点(笑)。

 もちろんこのブログを書くとき御法度です。この上なく心地よい
HAS/YMOの横浜ライブに身を委ねます。

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 冒頭の写真にキャプションを付け忘れていました。

 左は展示会の取材のときついでに撮影した幕張メッセ桜。右は東京ではそこそこ有名な通りの両側に並ぶ桜のなかで、毎年いちばん元気に咲いている「いのち爺」(私が勝手にそう呼んでいるだけ)を一昨日に出かけたついでに。……もちろん巧拙は言わないお約束ということで。

 この「いのち爺」の周辺には私の好物である「黄金芋」の和菓子屋をはじめ明治創業の洋食店や軍鶏鍋の聖地、玉子焼きの老舗、それから気に入っている手ぬぐい屋さんやつづらを製造・販売しているお店があって、歩いているだけで楽しくなります。

 ……あ、それから最近はアキバの冥土喫茶にやや押され気味ですが(汗)、来日した香港の仕事仲間や古馴染みとの同窓会&密議に使う居酒屋もここ。今週末に数人が遊びに来るので楽しみにしているのです。




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