日々是チナヲチ。
素人による中国観察。web上で集めたニュースに出鱈目な解釈を加えます。「中国は、ちょっとオシャレな北朝鮮 」(・∀・)
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御家人と申します。中国観察の素人ですけど、馬鹿なりに挑戦してみます。趣味はもちろんチナヲチ。あと「中共の嫌がることを真心を込めて念入りにやってあげること」。
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年末年始に。
楊子削り
/
2005-12-27 19:38:30
更新が滞ってしまい申し訳ありません。仕事優先は常ながら、それが繁忙期に入ると他のことに手をつけられなくなってしまいます。
それでも昨年のいまごろは当ブログを更新できていたのですが、幸か不幸か今年は本業が商売大繁盛。ブログを書く以前に記事漁りもままなりません。集めはするのですが整理することも目を通すこともかなわず、時事ネタに手をつけるなんて、とてもとても。
日本側を相手にした仕事は明日(28日)あたりで一段落しそうですが、そのあとは「香港チーム」「台湾チーム」に対する諸々の事務があります(向こうは元日だけ祭日で、あとは通常通りですから)。トドメは副業で大晦日に締め切りのコラムが1本あります(涙)。
プログと違って中国語で4000字近く書くとなると頭も体力も使います。原稿料も頂く訳ですから一応の体裁も整えなければならず、たいてい12時間から20時間くらいぶっ通しの仕事になります。ノリと流れというものがありますから、毎日少しずつ書きためて……なんてことはできません。一気にやるのみです。
大変な作業ではありますが、巧拙を別とすれば私にとって中国語を書くというのは一種の悦楽ですので、没入してしまえばぶっ通しであることが不思議と気にならなくなります。食事をとる気にもなりません。頭にチラつくのは行数制限とデッドライン(締め切り時間)だけです。
――――
かような状態ですから私が楽しみにしていた「男たちの大和」を観るのも年明け以降になりそうです。映画の善し悪しなんか私にはわかりません。自分が堪能できればそれでいいのですが、予告編を観た限りでは堪能できそうなので楽しみにしています。ヤフーで3本くらいムービーを観ることができるのですが、
「もう会えない君を、守る」
というキャッチだけで私と配偶者はもうウルウルです。配偶者は香港人ですが、右に出ている『ピアノは知っている-月光の夏』という絵本を読んで目を真っ赤に泣き腫らしてしまうぐらいですから、夫婦揃って単細胞。
そういえば昨日(26日)、ちょっと時間が空いたときに近くにいたので、二人で靖国神社に立ち寄ってきました。先々週には色付いていた参道のイチョウの黄色い葉もほとんど落ちて、初詣に向けた準備が行われていました。配偶者は参拝したりしなかったりするのですが、「今年はこれが最後だから」と言って私と一緒に参拝。
それを済ませるとお約束の「遊就館」での海軍コーヒー&零戦となる筈だったのですが、あいにく年末年始の休館期に入ってしまっていて中に入れませんでした。それでも「外からゼロ戦をみていこう」と言うので二人してガラス越しに何分か眺めてからそこを後にしました。ちなみに私は「れいせん」と呼んでいるのですが、自宅の書架にある本の中に「ゼロ戦」と題されたものがいくつかあり、どうやら配偶者はその辺で名前を覚えたようです。
――――
さて今年最後の楊子削りですが、まずは『中国農民調査』、この日本語版が出たので紹介しておきます。知識人の夫婦が私財を投じて農村を回って取材したのをまとめたルポで、農村・農民の悲惨な現状が赤裸々に綴られていることから、発売とともに中国国内で一大センセーショナルを巻き起こしました。
ただし中国のルポルタージュ作品にはよくあることなのですが、作中に実名で登場し悪徳ぶりを描かれている地元幹部が名誉毀損だと訴訟を起こし、現在も係争中。このために同書は発売禁止となり、現在もそれが続いています。最近逝去した劉賓雁の『人妖之間』が発表当時に物議をかもし、『河殤』で知られる蘇暁康の『烏托邦祭』が『河殤』ともどもやはり発禁処分に遭うなど、一党独裁制下にあって真実を描こうとする「報告文学」(ルポルタージュ)の書き手にとっての受難の時代は、一党独裁が続く限り終わることはないでしょう。
で、『中国農民調査』に話を戻しますが、発禁書ながら昨年、ドイツの文学賞を受賞しました。その機会に反体制系ニュースサイト(「大紀元」かどこか。失念)が作者にインタビューした記事がありまして、中国国内における大手掲示板のひとつである「百度」の文化板にスレ立てしてその記事を貼ってみました。即削除かなと思ったら意外にも消されずにそれなりの反響があり、その中で、
「いつ消されるかわからないから、落とすなら早めにしとけよ」
というコメントとともに、URLを書き付けたレスがありました。そこへ飛んでみると、何と『中国農民調査』の全文が貼られているではありませんか。反日で気勢をあげる「糞青」(自称愛国者の反日教徒)と違って、文化板には粋な奴がいるもんだと思ったものです。
私はその後、香港経由で原作本を入手しました。日本語版はまだ読了しておりませんが、一読に値する作品かと思います。
――――
もうひとつは今さらなのですが、昨年中国で開催されたサッカーアジアカップのDVD。日本国歌へのブーイングや決勝戦後の騒乱などは記憶に新しいところでしょう。日本人が対中認識をより正確なものとする上で大きな役割を果たした「事件」であるとともに、このブログがスタートする端緒でもあるため、私は短い年末年始(ていうか年末は仕事。年始だけ)をこれで楽しみたいと思います。
当時の話ながら白状しますと、この大会で日本代表が決勝トーナメントに駒を進め、一試合一試合、劇的な形で勝ち進んでいくのを見るうちに居ても立ってもいられなくなった私は、試合翌日の朝イチに靖国神社に参拝するのが習慣になっていました。必勝祈願ではなく「ありがとうございました」という一念です。
別に勝ち方が神がかっていたからなどというのではなく、こうやってサッカーを楽しめる平和な時代の礎になった人々への感謝を、何か行動することで自分なりに示したかっただけです。それは戦地で亡くなられた先人ばかりでなく、銃後で戦災に遭われた方々、また焼け野原からの復興に力を尽した戦前・戦中世代への感謝でもあります。
それを示すための手近な存在が私にとっては靖国神社だった、というだけです。毎回朝7時くらいに足を運んでいたのですが、参道の蝉時雨が物凄かったのを覚えています。
中国農民調査
文藝春秋
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日本サッカー協会オフィシャルビデオ 日本代表激闘録 アジアカップ 中国 2004 V2
ポニーキャニオン
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