goo blog サービス終了のお知らせ 
goo

行政視察(稲城市)

視察の2日目は稲城市。

ここでは介護支援ボランティア事業を視察しました。

現場の視察はなく、市役所内で担当部署からの説明を聞き、質疑応答をしました。

事業の内容は、国への特区申請を行って、今実施している介護ボランティア事業のことで、稲城市では介護関連のボランティアをした65歳以上の高齢者にボランティア回数に応じてポイント(スタンプ)を渡し、そのポイント(スタンプ)の数に応じて、最高5000円をその方の銀行口座に振り込み、介護保険料の一部にあてていただこうというものです。

当初考えていたのは、ボランティア活動に応じたポイント数によって介護保険料を減額することだったそうですが、介護保険料を減額するのは、国の介護保険制度を根幹から覆すものだとの国からの強い反対があり、交付金という形に落ち着いたそうです。

しかし、この制度が出来るまでは国との折衝がいろいろあって、市長の並々ならぬ熱意が制度確立につながったとのことでした。

現在、介護ボランティアを登録している人は、これまでもすでにボランティアをしていた人も多くいますが、この制度が出来たのをきっかけにボランティア登録した人もいるそうですし、事業を始める前に高齢者のおよそ1%=100名ぐらいの登録と予想していたそうですが、今は約200名の人が登録していて、うれしい誤算になっているとのことでした。

事業にかかる費用は、ボランティア手帳(担当者が作ったお手製のもの)の印刷日や紙代、事務代行をしている社会福祉協議会での事務費ぐらいのものだとのことでした。

テレビなどの取材もあり、全国からの問合せも多く、新しく事業を始めた、あるいははじめようとしている自治体もあるとのことでした。

私の知り合いの人も、ぜひこのような事業をしてほしいと言っていました。人口規模が小さい稲城市と、35万都市の吹田市とで事業を進めるにあたってどのような違いがあるのか、ないのか、ということも含めて、いろいろ調べたり考えたりしていきたいと思います。
コメント(0)|Trackback()
     
?
?