ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

障害者のトラブル時に支援者育成 湖国の福祉関係者ら印刷用画面を開く

2014年01月01日 01時58分33秒 | 障害者の自立
 知的障害や発達障害がある人が、犯罪につながるトラブルを起こしたり、警察に逮捕された場合に福祉の支援体制を整える「トラブルシューター」の育成に滋賀県内の福祉関係者らが取り組んでいる。障害がある人たちは十分な意思疎通ができず、周りの障害への理解不足から誤解されるケースがあるといい「障害の特性に対する理解を広げたい」としている。

 障害者福祉施設「大津市立やまびこ総合支援センター」によると、障害がある人たちは障害の特性で、強いこだわりや周りとコミュニケーションがうまく取れないことがあるという。そのため、じっと人を見つめたり、いきなり人の物に触るなどしてしまい、警察から注意を受けたり、逮捕されることがあるという。

 トラブルシューターは、障害者の権利擁護活動をするNPO法人「PandA-J」(東京都)が考案。障害がある人たちがトラブルを起こしたり逮捕された時に、警察や被害者らに障害の特性を説明し、理解を求める。その後、トラブルや事件が起きないように、福祉支援体制や生活環境を整える。同NPOの養成セミナーを受講すれば修了証がもらえ、トラブルシューターと認定される。

 滋賀県内では2011年4月に社会福祉士や弁護士、臨床心理士ら十数人が集まって勉強会を発足させた。11月には大津市内で同NPOの養成セミナーを開き、約60人が参加。刑事手続きについて弁護士から説明を受け、精神科医からは罪を犯した障害者の特徴について話を聞いた。

 取り組みを広げているやまびこ総合支援センターの相談員越野緑さん(38)は「事案が起きた時にすぐに動けるネットワーク体制を作りたい。行政関係者や企業など障害者に関わりのある幅広い人たちに参加してほしい」と話している。

京都新聞 【 2013年12月31日 08時50分 】

[障害者スポーツ]伊藤数子「消えかけている!? 東京パラリンピックの存在」

2014年01月01日 01時53分39秒 | 障害者の自立
 いよいよあと2日で2014年、ソチオリンピック・パラリンピックの年を迎えます。現在は日本代表選手が続々と決定しており、徐々にムードが高まっているといったところでしょう。24日にはソチパラリンピックの代表選手が正式発表されました。今回は3競技15名の選手が出場する予定です。そして、代表選手の発表とともに、嬉しいニュースがあります。ソチパラリンピック期間中、スカパーが24時間の専門チャンネルを開設し、生中継を含む全競技を放送するのです。これは日本のパラリンピック史上、初めてのこと。新しい時代の幕開けと言っても過言ではありません。

 12年ロンドン大会以前、日本ではパラリンピックの報道は、テレビも新聞も大変少ないものでした。ですから、パラリンピックの認識を持っている人も少なく、それ以前に開催されていること自体、あまり知られていませんでした。

 実は、私はこのスカパーの番組のお手伝いをさせていただいているのですが、スカパーで放映されるというところに、大きな意味を持っていると考えています。今やプロ野球やメジャーリーグ、Jリーグをはじめ、国内外の多くのスポーツがスカパーで中継されています。そんなスポーツに注力しているスカパーで24時間放送されるということは、パラリンピックがスポーツなんだということを世の中に知らせているからにほかなりません。つまり、視聴者が「パラリンピックってスポーツなんだ」と、知る機会になるということなのです。

 ソチパラリンピックは、7年後の東京パラリンピックを成功させるためにも、非常に重要な意味を持つことになると、私は考えています。今年9月7日、20年に東京オリンピック・パラリンピックの開催が決定しました。私はその時、このコーナーで<パラリンピック開催は日本社会を大きく変える>と述べました。もちろん、今もその気持ちは変わってはいませんし、私自身がその実現に向けて行動しています。

 しかし、開催決定から時間が経つにつれて、徐々に不安な気持ちが膨らみ始めています。なぜなら、招致活動の時にはしっかりと見えていた“東京オリンピック・パラリンピック”から“パラリンピック”の姿が消えつつあるからです。

 例えば報道です。東京オリンピックに向けた話題は、今もテレビや新聞紙上をにぎわせています。しかし、そこに“パラリンピック”が含まれる機会が減っています。もちろん、オリンピックとまったく同じすべきと言っているわけではありません。実際、歴史や大会規模、競技数や出場選手の人数が違うのですから、オリンピックの割合が大きくなることは当然です。しかし、今は招致活動以前の、パラリンピックが認識されていない頃に戻ったように思えるのです。

 16年大会の招致活動の時、「東京オリンピック招致委員会」が「東京オリンピック・パラリンピック招致委員会」という名称に変更されました。オリンピックだけでなく、パラリンピックも一緒になって盛り上げていこうというのが、今や世界のスタンダード。後れをとっていた日本も、ようやくそうした考えが浸透し始めたというわけです。そして今回の20年大会開催決定まで、その機運は高まっているように見えました。ところが、決定後は再びオリンピックだけが見えている状態、つまり16年の招致活動以前に大きく後退してしまっているのです。

 招致活動にはパラリンピックは必要でした。なぜなら東京という成熟都市の姿をアピールすることが、大きな勝因になると考えられていたからです。ですから、パラリンピックを活用するのは至極当然。最終プレゼンテーションで佐藤真海さんがトップバッターを務めたことも、そのひとつです。私はそれを批判するつもりはありません。逆に大いに活用するべきですし、パラリンピック、日本の障害者スポーツ界にとっても画期的なことだと考えていました。しかし決定後はどうでしょう。オリンピックを取り巻く人たちは猛烈な勢いで動き始めました。ところが、パラリンピックはというと、停滞というよりも、後退しそうな気配さえ感じられます。パラリンピックも招致活動で多くの人に認知されたことで安心せずに、このチャンスを逃さず、勢いをつけて走らなければなりません。

 今、ソチ大会においてもパラリンピックはほとんど報じられていません。ソチオリンピックが2月に開幕することは知っていても、3月にはソチパラリンピックが開催されるということは、ほとんどの人の頭にはないのが現状でしょう。そんな状況だからこそ、今回のスカパーでの24時間専門チャンネルは、パラリンピックの存在を再び思い出させてくれるいいチャンスになるはずです。20年には東京オリンピックだけでなく、東京パラリンピックも開催されるということを、多くの人の心に留める。パラリンピックの成功の第一歩は、そこから始まります。

<伊藤数子(いとう・かずこ)>
新潟県出身。障害者スポーツをスポーツとして捉えるサイト「挑戦者たち」編集長。NPO法人STAND代表理事。1991年に車いす陸上を観戦したことが きっかけとなり、障害者スポーツに携わるようになる。現在は国や地域、年齢、性別、障害、職業の区別なく、誰もが皆明るく豊かに暮らす社会を実現するため の「ユニバーサルコミュニケーション活動」を行なっている。その一環として障害者スポーツ事業を展開。コミュニティサイト「アスリート・ビレッジ」やインターネットライブ中継「モバチュウ」を運営している。2010年3月より障害者スポーツサイト「挑戦者たち」を開設。障害者スポーツのスポーツとしての魅力を伝えることを目指している。著書には『ようこそ! 障害者スポーツへ~パラリンピックを目指すアスリートたち~』(廣済堂出版)がある。


現代ビジネス : 2013年12月30日(月)

カフェで輝く障害者の笑顔

2014年01月01日 01時52分48秒 | 障害者の自立
 高知市立自由民権記念館を取材で訪れるたびに、気になっていた。

 吹き抜けの1階にあるカフェが、いつもにぎわっているのだ。先日、昼食時に初めて利用し、人気の秘密に触れた。

 まず、メニューが豊富で、安い。ハンバーグなど6種類から選べるランチは、ドリンク、ケーキがついて650円。私も肉厚なチキン南蛮とアイスミルクティーなどを楽しんだ。

 そして、従業員のひたむきな接客と笑顔が、カフェの魅力を支えている。ほとんどが障害者だ。責任者の杉本まきさん(60)は「社会と関わる場を提供し、自立を支援するのが主眼なんです」と教えてくれた。

 従業員の藤野和子さん(44)は、人と話すのが苦手だった。克服したいと2年近く前、仕事を始めた。当初は慣れない接客にとまどった。今では常連客と「今日も寒いですね」「このメニューがおいしいですよ」といったやりとりを楽しみ、やりがいを感じているという。

 私は今春、記者になった。ほとんど接する機会がなかった障害者を取材することも何度かあった。たくましさに勇気づけられることも多く、視野が広がったように思う。

 来年も様々な出会いを大切に、経験を積んでいきたい。

(2013年12月31日 読売新聞)

重度知的障害、重複障害者 母親が介護96% 大阪の市民団体 “自助限界、解消を”

2014年01月01日 01時39分14秒 | 障害者の自立
 重度知的障害や重複障害のある人たちの約9割は家族と同居し、母親が介護する割合が96・3%であることがこのほど、わかりました。「大阪障害児・者を守る会」(播本裕子会長)の調査によるもの。対象は、大阪府内に住む障害児者1620人です。

 調査からは、障害児者の暮らしを支える社会保障制度がぜい弱なため、家族介護に頼らざるを得ず介護の大半を担う母親は疲弊しきっている実態が浮かび上がりました。

 家族と同居する障害者が87・7%を占め、グループホーム等に住む人は8・8%でした。ヘルパーなどを活用して一人暮らしをする人は、わずか0・5%にとどまっています。

 介護者の健康状態についての設問では、「よく肩がこる、痛い」と答えた人は60・7%。「朝起きたとき疲れが残っている感じ」は57・1%でした。97%の親が何らかの体調不調があると回答しています。

 大阪千代田短期大学の山本敏貢副学長は「女性の健康に関する各種調査結果と比較して、障害児者を介護する人の健康は深刻な状態だ。家族中心の介護は限界を迎えている」と指摘。「介護者の負担を解消する福祉施策が必要だ」と訴えます。


(写真)会見で調査報告をする「大阪障害児・者を守る会」の人たち=12月3日、厚生労働省

 「わが子との将来の関係」についての設問で、「親と子は別々の生活をしたい」と回答した親は43・4%。「自宅で親と子で一緒に住みたい」は39・7%で「一緒にケアハウスなどの施設に入りたい」が19・4%でした。

 年代別でみると、親の年齢が上がるに従って別居を希望。50歳代でピークとなります。30歳未満の親で「一緒に住みたい」「一緒に施設に入りたい」と回答したのは、合わせて65・0%を占め、「別々の生活」より30ポイントも上回っています。50歳代では、「一緒に住みたい」「一緒に施設に入りたい」は52・0%で、「別々の生活」より1・6ポイントだけ多くなります。

 ところが、70歳代になると、「一緒に住む」「一緒の施設に入る」を希望するのは69・6%。「別々の生活」より31・6ポイントも上回ります。

 播本会長は「地域に障害者の生活を支える資源が少ないため、親が高齢に伴い自分で介護できなくなっても、第三者に依頼することすらできない状態になっている」と指摘します。

 政府の批准が決まった国連の障害者権利条約は、障害者に障害のない人と同じ程度の暮らしをする権利を認めています。

 播本会長は「障害者や家族の実態は、障害者権利条約のめざす水準からかけ離れている。障害者と家族は、安倍政権が求める“自助”をやりつくしている。国と自治体の公的責任で、権利条約に見合う社会になるよう施策の整備が必要だ」と強調します。



しんぶん赤旗 : 2013年12月31日(火)

う~みさんと障害者、大震災被災者らがCD発売

2014年01月01日 01時00分37秒 | 障害者の自立
 あふれる思い、詩とメロディーに―。障害のある人や東日本大震災の被災者らが作詞作曲などを手掛けたCDアルバム「夢が叶(かな)ったぞう!」が完成した。制作に参加した高知県内外9人のグループ名は「うみともランド」。プロデュースした高知市在住の歌手、う~みさん(36)は「みんなの気力が詰まったアルバム。聴いた人も絶対、元気になる」とPRしている。
 う~みさんは県内外で音楽活動を展開し、津波で大きな被害を受けた宮城県南三陸町でも支援コンサートを開くなどしている。そうした活動中、体は動かないけど詩を書いていると話す人たちに出会った。
 「詩を見せてもらうと、すごくいい。まだ誰にも知られていないダイヤの原石。何とか世に出したいと思いました」
 一方、5月には、重症心身障害児者施設「土佐希望の家」(南国市)の職員から、う~みさんに1通の手紙が届いた。施設で暮らす中城幸子さん(46)が書いた詩に曲を付けてほしい、と。中城さんの夢だった。
 う~みさんは快諾し、「ずっと」「あなたが風になって」の2曲が出来上がった。
 たくさんの「ダイヤの原石」を曲にして、全国に送り出そうと決めたのは、そのころだったという。
 制作には中城さんのほか、北海道の全盲の中学生ら7人が作詞や作曲、歌で参加。メールやファクスを通じて詩を練った。レコーディングでは、う~みさんが「つらいことをつらそうに歌わないで」などと“ダメ出し”することもあった。
 東日本大震災の際、自宅と共に大事な楽器を津波で失った南三陸町の宮川賢司さん(39)はこう歌う。
 〈あの日 君は言ったよね/悲しい事はためないの/さびしい事もためないの/胸いっぱい愛をさけぼう〉(「いちごいちえをくれないか」)
 交通事故で生死をさまよい、体に障害が残る北海道函館市の真島輝(あきら)さん(32)は「空にうたえば」を作詞作曲し、妻と歌った。
 〈君が哀(かな)しみに打ちのめされた時/また明日を歩きたくなる糧になる/涙するのも生きてる証/幸せだから唄(うた)うんじゃない/幸せになる為(ため)に唄おう〉
 「土佐希望の家」の中城さんの2曲も収録された。中城さんは「ここまでしてくれて、心からありがとうの気持ちでいっぱいです。とってもすてきな曲になってうれしい」。ほかのメンバーも「夢みたい」と喜んでいるという。
 アルバムジャケットのカラフルなゾウは、高知大付属特別支援学校高等部3年の尾崎憧汰郎君(18)がフィギュアで制作した。
 う~みさんは「みんなの思い、元気が凝縮されている。プロの作品ができた。たくさんの人に聴いてほしい」と話している。
 9曲入りで、1枚2千円。県内の「TSUTAYA」各店で販売中。メール(natowa78@yahoo.co.jp)でも注文を受け付ける。メール注文の発送は南三陸町のNPO法人「みらい南三陸」が担い、売り上げの一部は同NPOに寄付される。

高知新聞 : 2013年12月31日08時10分