障害者が生き生きと働ける場をつくろうと、山形市長谷堂の障害者支援施設「向陽園」(井上博園長)が養鶏事業に取り組んでいる。障害者施設の養鶏は全国でも珍しく、障害者の新たな雇用につながっているほか、鶏ふんを野菜の堆肥(たいひ)に利用する「資源循環型」の飼育法も注目を集めている。
同園の近くに鶏舎を整備、昨年12月からニワトリを平飼いし、現在は250羽ほどを飼育する。同園の利用者が手掛けるまき作りの余剰チップを鶏舎の床に敷くことで冬場の暖房費を削減できるほか、鶏ふんと混ぜて堆肥化し、同園の畑で野菜栽培に利用している。この野菜くずや、市内の鮮魚店から魚のあらを回収し、ニワトリの餌にすることで「循環型」になる仕組みだ。
1月からは鶏卵の出荷もスタート。市内の百目鬼(どめき)温泉の売店、ホームセンター「コマレオ」で販売している。
同園職員の高橋誠さんが、10年前から温めていたプラン。雇用創出を図る県の助成(2009~11年度)を受けて実現した。事業スタートに伴い、障害者5人を含む6人を臨時職員として新たに雇用した。
井上園長は「この不況で失業する障害者が増えている」と指摘。県の助成終了後も安定した収益をいかに確保するかが課題だとした上で「農業法人化も視野に入れ、障害者の雇用を守れるレベルにまでしたい」と語っている。
同園の近くに鶏舎を整備、昨年12月からニワトリを平飼いし、現在は250羽ほどを飼育する。同園の利用者が手掛けるまき作りの余剰チップを鶏舎の床に敷くことで冬場の暖房費を削減できるほか、鶏ふんと混ぜて堆肥化し、同園の畑で野菜栽培に利用している。この野菜くずや、市内の鮮魚店から魚のあらを回収し、ニワトリの餌にすることで「循環型」になる仕組みだ。
1月からは鶏卵の出荷もスタート。市内の百目鬼(どめき)温泉の売店、ホームセンター「コマレオ」で販売している。
同園職員の高橋誠さんが、10年前から温めていたプラン。雇用創出を図る県の助成(2009~11年度)を受けて実現した。事業スタートに伴い、障害者5人を含む6人を臨時職員として新たに雇用した。
井上園長は「この不況で失業する障害者が増えている」と指摘。県の助成終了後も安定した収益をいかに確保するかが課題だとした上で「農業法人化も視野に入れ、障害者の雇用を守れるレベルにまでしたい」と語っている。