ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

100人の障害者、日本縦断駅伝に挑む 21日スタート

2010年02月15日 00時36分13秒 | 障害者の自立
 冒険家の風間深志さん(59)が21日、障害者100人による「日本縦断駅伝」(朝日新聞社後援)の縦断隊リーダーとして那覇市をスタートする。骨や関節、筋肉など体の「運動器」の大切さを訴える世界保健機関(WHO)の活動の一環。風間さんは「日本縦断でつないだタスキを世界につなげたい」と張り切っており、5月から南米、北米大陸走破の駅伝リレーにも挑む。

 風間さんは北極点、南極点へのバイクでの到達で知られる冒険ライダー。2004年に参加したパリ・ダカールラリーで交通事故に遭い、左足に障害が残った。この経験から「運動器の大切さを痛感した」と言い、07年にWHOの「運動器の10年・世界キャンペーン」の親善大使になった。

 07年にスクーターでユーラシア大陸を横断した。08年には四輪駆動車でアフリカ大陸を縦断。09年は電動自転車で障害者と一緒にオーストラリア大陸横断を果たすなど、冒険ライダーならではのキャンペーン活動を続けてきた。

 日本縦断駅伝は、運動器に障害を持つ100人のメンバーがタスキをつないで日本列島を南から北へ縦断する。障害に応じて、電動自転車や車いすなどで移動し、走行距離は約2300キロ。4月16日、札幌市の大通公園にあるテレビ塔にゴールの予定だ。

 縦断では、タスキをかけた走者を、風間さんや整形外科医らが電動自転車で伴走してサポートする。各地で講演会も予定していて、風間さんは「過去の海外走行の経験を伝えるほか、運動器に障害がある人にとって体を動かすことの大切さをアピールしたい」と話している。(朝日新聞より


個性豊かな障害者アート楽しんで--20日から奈良町周辺 /奈良

2010年02月15日 00時31分16秒 | 障害者の自立
 ◇カフェや雑貨屋で
 障害のある人たちのアートを地域の店に飾って気軽に楽しんでもらうイベント「プライベート美術館@奈良町」が20日、奈良市の奈良町周辺のカフェや雑貨屋などで始まる。障害者の自立を支援する財団法人たんぽぽの家などでつくる「なら再発見!まちがミュージアム実行委員会」が主催し、今回で2回目。開催に先立ち、店側が作品を見て選ぶ「お見合い」があった。イベントは3月14日まで。

 イベントでは、障害のある21作家の68作品を貸し出す。お見合いに参加した人たちは、個性豊かな作品をじっくり眺め、お気に入りの作品を選んでいた。

 奈良町でカフェを経営する後藤真弓さん(34)は昨年に続いて参加。片腕を失った大阪在住の作家の作品を選び、「広々とした柔らかい色合いの空にひかれた。お店に絵が一枚あるだけで和みます」と笑顔で話した。

 実行委は、作品が置かれる店を紹介するガイドマップを発行する予定。たんぽぽの家スタッフの柴崎由美子さん(36)は「絵を飾るというシンプルな行為を通じて町がつながり、喜びが広がればうれしい」と話していた。問い合わせは同実行委(0742・43・7055)。【毎日新聞 2010年2月14日 地方版



心のバリアフリー:・イスバス革命/3 15年ぶり帰国 /茨城

2010年02月15日 00時29分29秒 | 障害者の自立
 ◇「改善はハード面だけ」 意識を変える接点模索
 死の淵から呼ばれるような幻聴を断ち切り、意識をつなぎ止めた。04年暮れ、腎炎を患い緊急帰国を余儀なくされた斎藤信之(42)は直ちに手術を受け、一命を取り留めた。

 痛みで体を動かすことができなかった帰国便では尾てい骨が見えるほどの床ずれを起こした。術後も半年以上うつぶせの状態を強いられ、顔を左右に動かせるだけ。容体が安定してからも腎臓の機能は失われ、1日おきの人工透析が欠かせなくなった。追い打ちをかけるように主治医から「もうスポーツはできない」と告げられた。

 ベッドから車椅子に移れるようになったころ、入院する病院の体育館へ足を運んだ。そこでは斎藤がイスバスを始めるきっかけになったクラブチーム「ロータス茨城」が練習をしていた。敷地内の移動だけでも息が切れるほどの体。見るだけのつもりだったが練習の虫が騒ぎ、両腕でボールを放った。シュートはネットにすら届かなかった。主治医の言葉の重さをかみしめ、ただ寂しさが募った。

 約1年後に退院し、水戸市の実家でしばらく療養生活を送る。障害者福祉の実情に失望し日本を飛び出した斎藤にとって、約15年ぶりの国内生活だった。この間、主要駅のエレベーター設置など身体障害者が生活する上での環境整備は進んだ。同じころ、すべての人が生活しやすい社会を目指すための「バリアフリー新法」も成立した。だが、せっかく普及した障害者用駐車場に平然と車を止める健常者の姿を見ては気がふさいだ。「確かにハード面は改善されたが、個々の考え方が変わってない」。健常者が法整備の意味を理解し意識が変わるには、障害者との接点が必要だと痛感した。

 そんな折、県内の二つの団体からイスバスの指導者として招かれる。いったん快諾したが、すぐにチームを離れた。競技に向き合う姿勢を巡り、文字通りイスバスに心血を注いできた斎藤と選手たちの間に溝が生まれたからだ。「できることをなぜやらない。自分が置かれた境遇に甘えてるんじゃないか」。斎藤には選手らが障害者という枠の中にこもっているように見え、いら立ちが募った。

 後に日本人初のイスバスプロ選手となる安直樹(32)ら茨城出身の有望な選手たちは、活躍の場を求め既に県外に去っていた。斎藤がイスバス指導から離れると、「ロータス茨城」も自然消滅した。レベルの問題どころか、イスバスができる空間の存在自体が危うくなっていた。

 トップを目指す選手から遊びでやりたい人、健常者も障害者も垣根を超えたイスバスのチームをつくりたい。原点に戻って、斎藤は一つの決断を下した。
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 ■ことば

 ◇バリアフリー新法
 段差などをなくして高齢者や障害者が生活しやすくすることを目的とした法律で「高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律」の通称。公共交通機関などを対象とした「交通バリアフリー法」と建築物のバリアフリー化を進める「ハートビル法」が統合、拡充された。06年12月施行。

毎日新聞 2010年2月14日 地方版


救急医療情報キット:習志野市、来月から3000個配布 /千葉

2010年02月15日 00時25分23秒 | 障害者の自立
 災害時にお年寄りや障害者らの救急活動を速やかに行うため、習志野市は3月1日から、個人の医療情報を保管する「救急医療情報キット」を配布する。県内の自治体では初めてという。

 キットは、かかりつけの医療機関や緊急時連絡先、健康状況などを記す情報シートと容器、ステッカーがセットになっている。保管する際には、自分で健康保険証や診察券の写しなどもキットに入れる。各家庭にあり、家屋倒壊時にも頑丈な冷蔵庫で保管。駆けつけた救急隊がすぐに分かるように玄関と冷蔵庫の2カ所にステッカーをはる。

 1世帯1キットで約3000キットを用意。うち、1500キットは介護が必要な人など災害時要援護者のいる世帯に民生委員らを通じて配る。残り1500キットは希望する高齢者や障害者のいる世帯に配布する。受付窓口は市内5カ所の消防署。問い合わせは市消防本部(電話047・452・1283)。【毎日新聞

にいがた人模様:「うちの実家」代表・河田珪子さん /新潟

2010年02月15日 00時23分20秒 | 障害者の自立
 ◇誰でも立ち寄れる場を--河田珪子さん(65)
 新潟市東区粟山4の静かな住宅街にある民家。玄関先には「うちの実家」と大きな表札が置かれている。おしゃべりする近所の人、習字をする認知症のおじいさん、手芸に没頭する精神障害者の女性。笑い声が弾む16畳ほどの居間で、思い思いに過ごしている。

 年齢や障害の有無を問わず誰でも実家のように自由に立ち寄れる地域の「茶の間」をと、03年に空き家を借りて「うちの実家」を始めた。こうした「茶の間」は全国に広がり昨年11月、先駆者としてコミュニティーカフェ全国連絡会の代表に就任した。

 38歳の時、子育てが一段落したのを機に、当時暮らしていた大阪府の特別養護老人ホームで働き始めた。そんななか、新潟にいた義母が認知症になった。夫は転勤で神奈川におり、一人で帰郷した。

 食事、洗濯、おむつ替え。徘徊(はいかい)するため24時間、目が離せない。一人での介護に限界を感じた。「このままだといらいらしてつらくあたってしまうかもしれない。『鬼嫁』になりたくない」

 90年、手助けが欲しい人と労力を提供できる人が会費を払って運営する住民互助の有償ボランティア組織「まごごろヘルプ」を設立した。「介護をする側もされる側も誇りを持って生きたい」という思いは共感を広げ、会員は2000人を超えた。

 一方でこうした活動で孤独なお年寄りが目につくようになった。「入浴補助や配食サービスだけでなく、話し相手も求めているのでは」。好きなときに誰でも立ち寄れる場をと、97年に市内の公民館を借り「地域の茶の間」を月1回で試行的に始めた。参加者は予想以上に増え、常設型の「うちの実家」に至った。

 「うちの実家」でコーヒーを飲む時は、みな紙コップを使う。世話をする側とされる側という関係をつくらないため、洗う必要があるコップは置かない。障害を持った人がいれば、周りの人が自然と紙コップにコーヒーをついでくれる。「いろんな人がいるからこそ、『これなら私も手伝える』と思える。さまざまな木が生えているからこそほっとできる、森のような空間を目指したい」【毎日新聞