ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

バリアフリー化と人と人とが疎遠になる関係を考える

2009年08月16日 00時29分58秒 | 障害者の自立
――埼玉での公共交通アクセスの改善のシンポジウムを読んで――

 これは埼玉で社団法人の総会後に記念シンポジウムとして行なわれた記録を読んでの感想である。埼玉の越谷市には、2009年06月末に呼ばれて行ったことがある。そのときのレジュメ案はこのweb siteにも掲載している(「労働行政と福祉行政との分断を超える地域での取り組み」としてである。)。それだけに懐かしい。というよりも、紙上で再現されたシンポジウムの発言などに刺激されたためでもある。2009年05月24日に社団法人・埼玉障害者自立生活協会の第17回総会と記念シンポジウムが行なわれたそうである(社団法人・埼玉障害者自立生活協会が編集・発行している『通信』第142号、2009年06月26日)。記念シンポジウムは「くらし『交』わり『通』いあう街へ」と題して行なわれた。これは、私の関心に沿った文章にした。他の特集記事「一緒に学ぶ」や「多世代で解く自立支援法」なども大いに楽しく読める。お勧めである。

■ 雑多にいろんな人がいると楽しい駅の風景
 パネルディスカッションのコーディネーターの役を行なっている辻さんの話に、おもわず、そうだと思った。最近は駅にある路上を含めて適正管理が徹底していることを感じるそうだ。辻さんの話は「移動目的以外に駅で、佇むこともぼーっとすることも許されない。ストリートミーュジシャンの若者、野宿者、電車好きの人、そういう人たちを含めて駅の風景だと思うが、電車で移動する人以外は排除されていく」と現状の変化を描いている。

 もちろん、障害のある人と移動する辻さんであるから「私たちは、誰でも円滑に移動できるバリアフリーを求めている。しかし、その運動が合理化とか適正化とかに加担している」という。過去にはバリアフリーとかなくて乗客がワイワイとみんなで車椅子を担いでいた風景があった。それは「寂しいな」とも感じるそうだ。

■ 障害を持っているが故の風景という批判も
 この雑誌の面白いところは、シンポジウムの記録とは別に「感想いろいろ」で数名の人たちの意見が寄せられている。その一つに「健常者は特に移動するときに誰かとふれあったり、とかはないんですよ。」という正当な意見を記録しているところだ。辻さんの意見に対して批判している旨、明記してはいない。私がかつてに対比して並べただけである。

 確かに障害のない人は、自由に行きたいところに行ける。降りたい駅で降りることができる。そのときも誰かと触れ合ってはいない。まぁ、乗客たちが関わっているのは、乳母車を利用している人が乗り降りする援助をしている場合がある程度かな。

 そこで、思う。確かにかつてのワイワイと車椅子の周りに皆が集まって、一緒に持ち上げたり、下げたりすることは見かけなくなった。一見寂しい風景だと思う。

 そこで感想の筆者は「障害者から健常者も含めて、もっと一緒にふれあっていこうよというのなら、わかるとおもうけど」という。障害者から人々のギスギスしてきた人と人との関係を変えていこうと呼びかける。それを「障害者がバリアフリーを求めているから、合理化や適正化に加担している」というのは、言いすぎだと記述している。

 障害者にばかり「自立生活」を求める社会の流れと一致するのだと、あわてて反省する私であった。障害者が弱々しく頼っているように見えるから、あえて「自立」を要求するのだと気づかされる。同様に障害者が自由に移動できないからこそ、皆が集まってワイワイと車椅子を担ぎ上げる必要があるのだ。過去の風景に閉じ込めておけば、それでよいのだ、と思う。

■ 誰の介助も借りずに一人で乗り降りしたい
 DPI日本会議の今福義明さんは「駅員の介助主導のシステムではなく、一人で乗り降りしたいというのが、我々の究極の悲願ですよね」とスパッと言いきっている。運動の立場から「嫌がられても、自分たちで『安全に円滑に乗れるものを作れ、走らせろ』と絶えず言っていくことが大事です」とか「安全で円滑に人の手を借りずに乗れることが基本」と端的に表現している。

 さらに運動家らしく「バスならバスに何がなんでも乗る。用事を見つけてでも乗る。・・・あらゆる乗り物に乗る。利用して初めは不便だけれども、利用していったらよくなるというのも正直な話」とさえいう。施設や親元の家をでて地域で一人暮らしをする場合も、雇用先に就労する場合も同じだ。初めから意欲があり、すべてが準備されているということはない。とりあえず現場に飛び込むことを教えてくれている。

 今福さんの面白いところは「事業者は直す。そしたら『よくやってくれたな』ってほめるという風にする」で顕著に表われている。ほめることが大切だという。これが効果があがることはわかっているのだが、実行は難しい。ついつい、けなすことばかりを言う場合が多い。

■ 障害者から社会を変える
 たしかに「健常者にも呼びかける」というのは正論だと思う。でも健常者の社会は「合理化」「効率化」をくいとめるのは難しい。となると、障害者の社会から改革を進めていくのも方法の一つだろう。

 障害者と関わっている人たちが、人海戦術を行なっていたかつての時代を振り返り、今の社会がおかしいと気付くこともありうる。障害者とその周辺の人々が先頭にたって改革を進める方法もある。どこから手をつけるかと問われれば、とりあえず、障害者に関わる社会からという道もある。

 いろいろと考えさせられる会場からの意見であった。意見をきちんと紹介したのかどうかについても、私には自信がない。どの立場が社会を変革する上で、より有効なのか、分からない。とりあえず、読んでほしい。


障害者のお菓子屋さん開店

2009年08月16日 00時28分43秒 | 障害者の自立
 障害者が焼き菓子などを作って販売する店が福岡市城南区に開店したお祝いに、県立城南高和太鼓部(波呂浩一郎部長)が、エネルギッシュなばちさばきを披露した。

 演奏が行われたのは、さざなみ福祉会が運営する同区田島5の「さざなみAloha」(金森佳子施設長)。同会は以前、城南高近くの同区七隈に作業所を開いていたが7月に引っ越した。新しい施設は作業所を兼ね、てんかんや知的障害などがある20人が自立を目指し、クッキーやケーキなどを作って即売、雑貨類も置いている。

 友情演奏した和太鼓部は全国高校総合文化祭に3回出場の実績を持つ。昨年の作業所祭りでも演奏し、お菓子を注文するお得意さんでもある。今回は部員31人が、店の前に太鼓4台を据え、「瑞雲」など4曲を披露した。演奏後は大きな拍手が起こり、「感動した」と部員に歩み寄って握手を求める人もいた。さざなみAlohaの連絡先は092・865・8685。


映画:「傷痕の民」大詰め 戦災障害者の会、杉山会長ら描く 12月に試写会 /愛知

2009年08月16日 00時27分02秒 | 障害者の自立
 太平洋戦争中の空襲で負傷した人たちでつくる「名古屋戦災障害者の会」の会長、杉山千佐子さん(93)=名古屋市千種区=らを追ったドキュメンタリー映画「おみすてになるのですか~傷痕の民」の製作が大詰めを迎えている。映画には、全国で今なお戦争の傷跡に苦しむ人々が多数登場し、国の補償を求めて声を上げる。

 監督は名古屋市出身の林雅行さん。07年に取材を始め、名古屋、東京、大阪など全国16人の民間人戦争被害者の声を収録した。秋には、名古屋で杉山さんの姿を撮影してクランクアップし、12月に東京と名古屋で試写会を開く予定だ。林監督は06年に、杉山さんの半生を描いた映画「人間(ひと)の碑(いしぶみ)~90歳、いまも歩く」を発表。今回の「おみすてに~」はその続編にあたる。林監督は「戦災障害者も70代以上。『国は、私たちが死ぬのを待っている』と語る人も多かった」と振り返る。

 杉山さんは7月、名古屋市の河村たかし市長に市独自の手当支給を要望したほか、現在開催中の「あいち平和のための戦争展」(名古屋市中区の市公会堂で16日まで)にもパネルなどを出展し、会の活動に理解を求める運動を続けている。

 戦傷で左目を失い、残った右目の視力もほとんどなくなった杉山さんは「東京での試写会にも出席するつもり。戦争の記憶も薄れつつあるが、体が動く限り、訴え続けたい」と話す

09衆院選:迫る夏の陣・各党に聞く/公明党 /福井

2009年08月16日 00時25分33秒 | 障害者の自立
 ◇地域経済の活性化を--県本部代表・石橋壮一郎氏
 --衆院選ではどのように訴えていきますか。
 ◆「仕事をしてきたのは公明党だ」ということをまず言いたい。一連の経済対策も、公明党が主導してきたと自負している。昨年の夏から太田昭宏代表は、「100年に一度の経済対策だ」と訴えて取り組んできた。それが(中小企業の資金繰りを支援する)緊急保証制度の創設や、(企業の雇用維持を支援する)雇用調整助成金の拡充になった。また、生活現場の声をしっかりと聞き、生活が大変なところに手当てをしてきた。その一つの象徴が定額給付金だ。民主党は「バラマキだ」と政局優先の宣伝をしたが、(給付金で)少しでも生活現場が助かることによって個人消費の冷え込みを支えることができるという思いで耐えながらやってきた。
 --県内の一番の政策課題は何ですか。
 ◆何と言っても地域経済の活性化だ。景気の底を打ったと言われるが、地域経済はこれからだ。どう浮上させていくかが最大の課題だ。なかなか地方には財源がないが、経済対策で盛られた国の補正予算がある。これをスピード感を持って、より効果的に使っていくことだ。臨時の雇用対策、前倒しの公共事業など、今経済対策としてやっていることを着実に進めることが重要だ。
 --選挙戦をどう戦っていきますか。
 ◆与党に対する風当たりは厳しいし、「政権交代」とはやし立てられている。政権交代してすべて良くなるというのは幻想だが、変化を求めるうねりがある。この逆風の中で生き残っていくために、公明党というものをより理解していただくしかない。考え方、政策、実績を語り抜いていくしかない。(県内の比例代表の得票で)これまで4万5000票が最高だったが、5万票を取ることが目標だ。
 --自民党との選挙協力はどうですか。
 ◆どこまで実現するかは難しい話だ。小選挙区で自民党の候補者、比例代表で公明党と書いてもらうのは至難の業だ。今までの協力はほとんど一方的だった。こちらはしっかりと組織内の票を固める。だから自民党にも理解していただいて、少しは公明党に現実にプラスになるように考えてくださいということだ

09衆院選:迫る夏の陣・各党に聞く/民主党 /福井

2009年08月16日 00時24分25秒 | 障害者の自立
◇生活再建、雇用の安定を--県連幹事長・玉村和夫氏
 --今回の選挙では何を訴えますか。

 ◆一言で言えば「政権交代」だ。05年の衆院選から4年間、自公政権に対する不満が高まり、ぜひ民主党に変わってほしいという声が日増しに強くなっている。特に農林水産業や(65歳以上が人口の半数以上を占め共同生活の維持が困難な)限界集落など、厳しい状況に追い込まれている人々の声が大きい。前回は郵政民営化だけが争点だったが、今回は民主党が国民生活への展望をしっかり示すことで、県民の不安や不満に応えていけると思っている。

 --この4年間の自公政権がもたらしたものとは何ですか。

 ◆今は100年に一度の不況と言われているが、その前は戦後最長の好景気だったにもかかわらず、平均所得はこの10年で100万円も減った。間違った経済政策で、地域や国民の生活を直撃するような政策ばかりが出て、全体が疲弊したためだ。麻生さん(首相)はこの1年間、国営マンガ喫茶に象徴される壮大なムダ遣いをやった。14兆円の補正予算のうち生活に直結するものはわずか1割。残りは官僚の天下り団体に消えている。経済対策とは名ばかり。効果をもたらしていないというのが実情だ。

 --県内で最も大きな課題、争点は何ですか。

 ◆全県に共通するのはやはり生活の再建、雇用の安定だ。不況で失業者が増え、農林水産業は後継者不足に悩んでいる。生活を支援しながら、企業活動を強め、若者が希望を持って働ける場を増やしていくことが一番重要だ。自民党は北陸新幹線を争点にしたいようだが、選挙区ごとに温度差がある。1区では待望論が強いが、2区、3区の県民は冷めた目で見ている。県民全体としては、差し迫った生活不安の方が先だろう、という思いが強いのではないか。

 --県内では衆参全選挙区を自民党に独占されていますが、勝算はありますか。

 ◆全国の風がそのまま福井に吹いているという見方は甘い。07年の参院選でも3000票には迫ったが敗れた。しかし、これまで支持を得ることが厳しかった団体から推薦や応援などが徐々に増えつつあり、手応えも感じている。(中央での政権交代はもちろん)、3選挙区のうち少なくとも2勝以上して福井の政権交代も実現したい