通りかかった喫茶店の前で、若い男がチラシを配っていた。
チラシを持って入れば、何パーセント割引というようなことだった。差し出されたチラシを受け取らずに、有難う、とだけ言って通り過ぎた。
すぐに背後で、ありがとうは貰ってから言え、貰わないでありがとうなんて言うな! バカ! と声がした。
なるほどなあ、上手いこと言うなと感心した。言われてみれば、その通りである。なんでもかんでも有り難う、なんていうのはかえって失礼な話だったかもしれない。
けどなあ、それにしても、バカ、は余計だろう。
お客さまは神様というのは古い話だが、店に入らなければ、お客様でないわけで、ありがとうの遣い方も知らないバカにバカと言って何が悪い……と言われればそれまでである。
チラシを持って入れば、何パーセント割引というようなことだった。差し出されたチラシを受け取らずに、有難う、とだけ言って通り過ぎた。
すぐに背後で、ありがとうは貰ってから言え、貰わないでありがとうなんて言うな! バカ! と声がした。
なるほどなあ、上手いこと言うなと感心した。言われてみれば、その通りである。なんでもかんでも有り難う、なんていうのはかえって失礼な話だったかもしれない。
けどなあ、それにしても、バカ、は余計だろう。
お客さまは神様というのは古い話だが、店に入らなければ、お客様でないわけで、ありがとうの遣い方も知らないバカにバカと言って何が悪い……と言われればそれまでである。