近所のおばあさんが言っていた。
息子ってつまんない。
話している途中で、早く先を言いなよ、結論だけ言ってくれよと急かされる。
女はね、ああでもないこうでもない、そんでもってこうなってああなって……と
そのいきさつが喋りたいのに。
うふふ、どっちの気持ちもわかるけど。
近所のおばあさんが言っていた。
息子ってつまんない。
話している途中で、早く先を言いなよ、結論だけ言ってくれよと急かされる。
女はね、ああでもないこうでもない、そんでもってこうなってああなって……と
そのいきさつが喋りたいのに。
うふふ、どっちの気持ちもわかるけど。
パソコン相手にトランプの七並べにはまっている。
負けると口惜しい。もう一度、もう一度と勝つまで続ける。
たかがパソコン相手である。
いうなれば一人遊びなのだから、勝っても負けてもどうってことないはずである。
それが口惜しい。目をショボショボさせて勝つまでやめられない。
つくづく、人間というのは勝ちたいという本性を生まれつき持っているのだと悟る。
勝敗にこだわらない、などというのは嘘である。
さて、今日は大相撲の千秋楽である。
正代か徳勝龍か……、どちらも勝たせてやりたい。
近所にスポーツジムがある。
たぶんプール通いの子供だろう、6歳か7歳くらいの子をお父さんが説得している。
子供は、やだあ、やだあと大泣きをしている。お父さんはなだめる。
子供はお父さんの腕を引き、帰る帰ると足を踏ん張る。
見ているこちらは涙が出そうになる。
子供とはいえすでに意思のある年齢である。よほど行きたくないのだろう。
プールなんか行かないでもどうってことないのになあ、はいはい、わかったよと一緒に帰ってやったらいいのに、と思う。
しかし、バアサンもその昔似たようなことをしてきているのである。
すまなかったなあ、息子よ許せ、といまさらになって思うから余計つらいのである。
暖冬ですね、もうお隣の梅が咲きました。