風子ばあさんのフーフーエッセイ集

ばあさんは先がないから忙しいのである。

ラスト・ストップ

2018-05-18 17:21:41 | バス

 バス待ちをしてたら、ご夫婦らしい外国人が不安そうに時刻表をみていた。

どうやら、藤崎へ行きたいらしい。幸い、藤崎行きがすぐに来たので、

表示を指差してオーケー、と教えて一緒に乗車した。

いつ降りたらいいのかと運転手に訊いても要領を得ないようである。

隣席だったので、通路越しに、「ラストストップ」と言ってみた。

通じたかなあと、心配したが、

ご亭主のほうが満面の笑みを浮かべて、ドウモアリガトウゴザイマスと言ってくれた。

ハハん、「終点」と分かったようだと嬉しかった。

 ひとつ手前で降りるとき、調子にのって

「バーイ、ネクスト フジサキ」と言ってみた。

ご夫婦で、声をそろえて ドモウアリガトウゴザイマスと言ってくれた。

日本語は 「ドウモアリガトウゴザイマス」のほか知らない様子だった。

 降りて振り返ったら、身を乗り出すようにしてバスの中から、

金髪の奥さんが手を振ってくれた。むろん、ノンも振り返した。

 カタコトでも通じたので嬉しかった。

そして、また思った。日本語でいくらでも自由に喋れるのに、

家族と、友人と、はたまた他人と、会話を楽しんでいるかなあと。

 

 


2018-05-09 21:05:58 | 日記

 鶏は雌だけで飼っても卵を産む。

なぜかというと、人間の女性でいうところの排卵と一緒なのだという。

で、雌雄で交尾して産む卵は有精卵ということになる。

栄養的にというか成分的には、あまり違いはないそうである。

むしろ有精卵のほうが、その性格上、孵化する可能性があるので、

保存に注意が必要になるとのこと。

 知らなかったなあ~。 初めて知った。


野球観戦

2018-05-08 14:35:58 | ソフトバンクにわかファン
 (10日も前のことです。自分のメモのつもりですのであしからず)

 野球観戦 4月26日 ソフトバンク―西武

 当日になってドーム、一塁側のみずほシート席の指定席券を二枚もらった。

手近な人を誘ったが、今夜といわれてすぐに都合のつく相手が見つからない。

ままよ、と出かけた。高額なチケットを無駄にするのはいかにももったいない。

 まるでナンパのおばあさんみたいに、チケット売り場前に来た男性に、

良かったら……と声をかけた。

わ、いいんですか、ありがとうございます。ちょっとヨメに聞いてみます、というので、

どこかヨメさんを待たせているのかと思い、

奥さんと二人ならダメだわ、余分なチケットは1枚だけだから、と言うと、

いえ、貰っていいかどうか聞いてみますとのこと。

へえ、いまどきはなんでもヨメに相談するのかとおかしかったが

無事に許可がおりたらしい。

よろこんでいただきなさい、とのことです、よろしくとヨメもお礼を言っています。

 こうして楽しい相手が隣に座った。

ほんの気持ちですが、飲み物でも奢らせてください、と言われたが、

いえ、わたしはお茶を持参していますから、どうかお気づかいなく。

それでは、お弁当か、お菓子でも……

いえいえ、あなた、ビールでも飲みたいならわたしに気がねなく、ご自由にどうぞ。

いえ、車で来てるんで…。

 実は、今日の球審が彼の友人だそうで、昨日は一塁審判、

どうせなら今日観ようと思って来たのだそうである。

 さて、デスパイネが打席に。

「わたし、デスパが好きなのよ、

打ったあと、大きな身体で一生懸命走るのが可愛いでしょ、わたし太った人が好きなのよ」

「あ、それでわたしを誘って下さったんですね」

 そんな気はなかったけど、あらためて眺めたら彼は相当な巨体。

「あらあ、100キロある?」

むむむ、これがあべこべにわたしが若い女性ならまさにセクハラねえ、失礼しました。

「あはは、もうちょっとです。140キロ越えていたころ、

相撲部屋から2度誘われましたけど、いまはちょっと痩せて125キロくらいです」

 齢をとるっていいなあ。80歳の特権でよか~ごと仲良くなった。

で、試合は、4-1でソフトバンクの勝ち

わたしが行くと勝つというジンクスがある。