昨日、牡蠣小屋へ行った。
日曜の正午ごろだから、店内は満員であった。
風子たちのように、仲間どうしもいれば、恋人らしい二人連れもいる。
幼い子供連れの家族もいる。
向かいのテーブルのコンロのあたりから、突然、子供の泣き声がした。
何事かと見ると、まだ 2、3歳の男児が、恐怖に顔を引きつらせて泣き叫んでいる。
火傷でもしたかと見るが、そうでもないらしい。
母親がなだめても、抱き締めても泣きやまない。
彼らの炭火の上でも、グロテスクな牡蠣がのり、はぜた音をたてている。
活きた車エビが網の上で身をよじって跳び撥ねる。
そのたびに子供はいっそう激しく泣きたてる。
ああ、子供は正直だよねえ、これを残酷と思わなくなった大人たちは、この子が泣くのを笑ったり叱ったりしている。
いや~ん、いや~ん、と子供はママにしがみつく。
我らは、その横で、炭火に焼かれて開きかけた牡蠣殻に、ナイフを突っ込み、こじあけて身を剥く。
サザエも、いかも、アナゴも、うまい、うまいと山のように盛り上げて食べた。
日曜の正午ごろだから、店内は満員であった。
風子たちのように、仲間どうしもいれば、恋人らしい二人連れもいる。
幼い子供連れの家族もいる。
向かいのテーブルのコンロのあたりから、突然、子供の泣き声がした。
何事かと見ると、まだ 2、3歳の男児が、恐怖に顔を引きつらせて泣き叫んでいる。
火傷でもしたかと見るが、そうでもないらしい。
母親がなだめても、抱き締めても泣きやまない。
彼らの炭火の上でも、グロテスクな牡蠣がのり、はぜた音をたてている。
活きた車エビが網の上で身をよじって跳び撥ねる。
そのたびに子供はいっそう激しく泣きたてる。
ああ、子供は正直だよねえ、これを残酷と思わなくなった大人たちは、この子が泣くのを笑ったり叱ったりしている。
いや~ん、いや~ん、と子供はママにしがみつく。
我らは、その横で、炭火に焼かれて開きかけた牡蠣殻に、ナイフを突っ込み、こじあけて身を剥く。
サザエも、いかも、アナゴも、うまい、うまいと山のように盛り上げて食べた。