心子のお母さんと食事をしながら、彼女が亡くなった当日のお話が出ました。
飛び降りた彼女の持ち物を警察が調べ、手帳にあった実家の電話番号に連絡をしました。
しかしその直前に実家の番号が変更されていたため、何度かけても通じなかったということです。
やむなく警官が直接彼女の実家へ赴きました。
お母さんは最初、彼女が何か事件を起こしてしまったのかと思われたそうです。
警官は口ごもりながら病院へ行くように伝え、はっきりしたことは言わなかったといいます。
お母さんたちが病院へ着くと、彼女はすでに棺の中でした。
お母さんは頭が真っ白で、涙も出なかったと……。
その時の気持ちは想像を絶するものがあったのではないでしょうか。
でもその後ときが流れ、お母さんは今でも夜になると、彼女のことを想って泣いてしまうと言われます。
ひとしきり涙を流すと気持ちが落ち着くそうです。
お母さんは心子にできるだけのことをしたと、自分を納得させているようです。
心子は好きなように生きたんだ,彼女の分も生きなければと自分に言い聞かせ、お母さんは前向きな気持ちで生きておられるということです。
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