「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

境界性人格障害の治療(3)

2008年03月08日 14時12分33秒 | BPDの治療について
 
( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/39580737.html からの続き)

 治療の成績は 重症や軽症のケースで まちまちでしょうが、

 色々な文献があるようです。

 ボーダーの人は 治療を継続していくこと自体も難しく、

 治癒の率は 必ずしも高くないとも言われます。

 何が「治癒」かというのは 実は単純ではないのですが、

 アメリカでは 治療を始めて治癒にまで至るのが 1割程度というデータがあります。

 他方、10年で 3分の2から4分の3が 社会適応していく という数字もあります。

 人格障害とは 性格の極度な偏りですが、性格は年を取れば丸くなる というように、

 ボーダーの人も 年齢を重ねるにつれて 次第に落ち着いていくと言われます。

 ただし、「途中で自殺しなければ」 という のっぴきならない前提が付くのですが、

 そこを切り抜ければ 再びやりなおしていくことができます。

 時間がかかっても、自分の感情に戸惑いながらも、

 40歳くらいを過ぎれば、自然治癒を含めて

 ゆっくりと安定していくことが 多いのだといいます。

 それを信じて、ぜひとも将来に 希望をつなげていきたいものです。

 共に 生き合う日を求めて……。
 

〔注:以上は 拙著 「境界に生きた心子」 からの写しで、04年頃のデータです。

 現在は 欧米を中心に 治療は進歩しています。〕
 

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