「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

元旦・母の命日

2006年01月02日 21時26分42秒 | Weblog

 新年、明けましておめでとうございます。
 今年もどうぞ「境界に生きた心子」をよろしくお願い申し上げます。

 先ほど、元実家から戻ってきました。
 料理をたらふく食べ、近所の神社に初詣で拙著の広がりを祈ってきました。

 実は、毎年元旦は僕の母親の命日です。
 脳出血で3年間の入院の末、肺炎を併発して、平成11年1月1日1pm(1づくめ)、不帰の客となりました。
 最後は意識もなく、苦しむことはなかったのだろうと思います。

 脳出血を起こしたときは出血量が多く、意識の回復も危ぶまれたのですが、家族の声かけやスキンシップが功を奏し(たのだと思いたい)、ドクターの予想を大幅に裏切って、簡単な日常会話ができるまでになりました。

 でも左半身が完全に片麻痺となってしまい、意識不明の期間が長かったため筋力も衰弱、要全介助の状態にならざるを得ませんでした。

 入院中、僕も週2~3回の割合で見舞いに行き、それまではなかった二人だけの時間を過ごすことができました。
 正月を含め年に3回ほどの帰宅が、母にとって何よりの楽しみだったと思います。

 母が世を去ってから3年後、母の看病に尽くした父が、がんで母の後を追っていきました。
 その年は、心子が神に召されて行った年でもありました。

 今は空の高い所で、心子のお父さんたちも含め、皆で穏やかに僕たちを見守ってくれていると思います。



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