「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

武蔵川・新理事長に 物申す

2008年09月08日 21時39分17秒 | Weblog
 
 北の海理事長が やっと辞任しました。

 理事も当然 辞めるべきなのですが それはさておき、

 武蔵川 (元・三重ノ海) 新理事長に対しては、

 このことを言う人は 他にいないだろうから書きます。

 現役時代の三重ノ海と、初代・貴ノ花 (故・二子山親方) の 対戦の話です。

 僕は 貴ノ花のファンだったので、絶対忘れません。 (`ε´)

 当時 貴ノ花は大関で、輪島,北の海,三重ノ海が 横綱でした。

 貴ノ花は 体に恵まれず、優勝争いに食い込むことは 多くありませんでしたが、

 ある場所の終盤、貴ノ花は 輪島,北の海を 連日土俵に沈め、

 日本中が 異常に盛り上がりました。

 そして翌日は 三重ノ海戦です。

 貴ノ花は 凄まじい気迫で、三横綱を倒す勢いに 満ちあふれていました。

 三重ノ海は、貴ノ花と真正面から 闘う気力を すでに持っていませんでした。

 怒濤のように沸き返る 観衆の中での立ち合い、

 行司の軍配が返り、両者は見合います。

 しかしこの時、三重ノ海は わざと顔を横に背けて  「待った」 をしたのです。

 貴ノ花の激しい気合を そぐ魂胆です。

 相撲の立ち合いというのは、両者が みなぎる気をひとつにして、

 ぶつけ合うもので なければなりません。

 100メートル走のスタートと同様、同じ瞬間に 立つためのものであり、

 タイミングを外すための  “駆け引き” に使ってはいけないのです。

 もちろん 立った直後は、ねこだましや はたき込みなどはありますが、

 それは 相撲四十八手の 「技」 のうちです。

 しかし 立ち合いはあくまでも、お互いの気持ちを合わせて、

 同時に立つための ものなのです。

(僕は 剣道をやっていたので、その瞬間は よく分かります。)

 さて、貴ノ花・三重ノ海の 2度目の立ち合いです。

 貴ノ花は 再び気合を充溢させ、仕切り線に両手を付きます。

 そこで 三重ノ海は、またやる気なさそうに 顔を背けました。

 「待った」 というのは、立とうとしたけれど どうしても合わせられなかったとき、

 止むを得ず するものであって、意識的にやってはなりません。

 しかし三重ノ海は 最初から計画的に、合わせようとしなかったのです。

 そして、三たびの仕切り直し。

 貴ノ花は もう一度気持ちを 入れ直しました。

 すると 今度は三重ノ海は、貴ノ花が ちゃんと仕切る前に、

 一人で先に 立ってしまったのです。

 体勢不充分の貴ノ花は、力を出すことができないまま、

 三重ノ海に 押し出されてしまいました。

 これは 相撲の立ち合いではありません。

 ただの騙し討ちであり、「技」 ではないのです。

 三重ノ海は 正々堂々の闘いから逃げ、あさましい手段で 自分の星を手にしました。

 こんな 汚いことをする男が、今度の理事長です。

 武蔵川親方は見識があって、弟子の指導にも 非常に厳しいという 話も聞きましたが、

 この混乱した角界を、こんな卑怯な男が 浄化できるのか、

 僕には とても疑問です。σ(`ε´)
 


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