「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

どうして老眼になる? (3)

2008年03月21日 22時27分40秒 | Weblog
 
(前の記事からの続き)

 毛様体筋は 図の右下のようになっています。

〔http://www.nttcom.co.jp/comzine/archive/clinic/clinic22/index.html〕

(ブタの眼球を解剖した 写真も見つかり、環状の黒い毛様体が 写っていました。)

 毛様体筋の 弛緩したときの形は 茶筒を輪切りにしたようなもので、

 強膜 (ひとつ目の図参照) の面に ぺったりと接着しています。

 通常の弛緩した状態では 平べったく、

 チン小帯を外側に引っ張っるので 水晶体を薄くします。

 毛様体筋が収縮すると、強膜から 盛り上がるように、

 瞳の中心方向に 迫り出して、輪が小さくなり、

 水晶体は 自らの弾力によって 厚くなるのです。

 前の日記に書きましたが、多くのWebページに見られる

 「毛様体筋が収縮すると チン小帯が弛緩して レンズが厚くなり、

 毛様体筋が弛緩すると チン小帯が収縮して レンズが薄くなる」

 という記述は、正確ではありませんでした。

 チン小帯というのは ただの繊維のようなもので、それ自体は 収縮や弛緩はしません。

 老眼とは、毛様体筋の収縮力が 衰えると共に、水晶体自体の弾力も 低下して、

 レンズが厚くなりにくく、近くに焦点が合いづらくなる ということなのです。
( ̄^ ̄)

 ずっと モヤモヤしていたものが、やっと すっきり晴れました。 (^o ^)

 メガネ屋でも、こういう仕組みを 全部知っている人はいませんでした。

(特に若い店員は 全然分かってない。)

 ネットでも、不正確な情報が多い ということが明らかになりました。
 

(ちなみに、健康な目の人は、毛様体筋が弛緩 (リラックス) した状態では、

 レンズは 一番薄くなっていて、焦点は 無限大に合っています。

 近くを見るときは 毛様体筋に力が入って緊張し、

 この状態が続くと 目が疲れるわけです。)

(続く)
 


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