高原の庭物語

ペンションガーデンストーリーのオーナーのブログ。
趣味のガーデニングを中心に、自然の中での暮らしを綴っています。

The memories of 2019 -山野草-

2019年12月29日 | 峰の原の山野草

 2019年を振り返るシリーズ、6回目は「山野草編」です。峰の原高原では、春から秋にかけて、たくさんの山野草が咲きますが、その多くが絶滅の危機に瀕しています。最大の理由は、生息地である“草原”が激減しているからです。日本では、昔から国土の20%くらいが草原でした。洪水や山火事、土砂崩れなどの自然災害でつくられる草原と、採草地、牧場、里山など、人工的につくられる草原があったからです。しかし、今は自然災害が抑制され、人が草原を維持しなくなった結果、草原の面積がついに国土の1%を切ってしまったのです。
 峰の原高原は、かつて、ふもとの村々の採草地であり、その後、その一部がスキー場になったので、辛うじて草原が維持されています。その場所で、命を繋ぎ続ける貴重な山野草たちです。

 

↑雪融け後、まだ茶色い草原で咲くショウジョウバカマ。

 

↑緑に変わり始めた草原で咲くエンゴサク。

 

↑林の淵など、少し日が陰る草原で咲くチゴユリ。

 

↑近年、アヤメが増え始めました。

 

↑峰の原高原には、国内最大級のベニバナイチヤクソウの大群落があります。

 

↑ゲラニウムの原種のひとつ、フウロソウ。

 

↑クガイソウはベロニカの原種。地域に自生している山野草を知ることは、庭に植える苗を選ぶ時に、とても役立ちます。

 

↑夏の草原で咲くヤナギラン。最近は園芸種も出回り始めています。

 

↑群生せず、草原に点在するカワラナデシコ。

 

↑マツムシソウは2年草。花びらのように進化したがくが、虫を誘います。

 

↑一日花のユウスゲ。

 

↑珍しい八重のキキョウ。黄色の花は秋の七草のひとつ、オミナエシ。

 

↑シルバーリーフが美しく、花期が長いヤマハハコ。

 

↑晩秋に咲くリンドウ。長野県の花に指定されています。


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