ひまわり博士のウンチク

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具志堅隆松『ぼくが遺骨を掘る人「ガマフヤー」になったわけ。』

2013年01月11日 | 本と雑誌
Gamafuya
 昨年9月に出版された具志堅隆松さんの『ぼくが遺骨を掘る人「ガマフヤー」になったわけ。』が沖縄タイムス出版文化賞を受賞することが決まった。
 僕は、この本の製作段階で、編集協力と組版の作業を行った。
 具志堅さんの仕事の詳細については、すでに紹介している。

リンク→「ガマフヤー」具志堅隆松さん

 沖縄ではガマフヤーの存在はだれでも知っているが、周知のようにヤマトではウチナーの、とくに沖縄戦にかかわることを知らない人が多い。
 極端な場合、アジア太平洋戦争に末期の激しい地上戦があったことすら知らない。それどころか、戦後長くアメリカに占領され、復帰後も日本中にある米軍基地の74パーセントが沖縄に集中しているという現実も、知らない人が多い。
 一昨年政権を獲得した民主党の鳩山政権が、普天間基地の「少なくとも県外移設」という公約をいとも簡単に覆したことが大きく報道され、以前よりは沖縄の基地問題が知られるようになったものの、それでもウチナーとヤマトの温度差は非常に大きい。
 
 沖縄の基地問題は、レジャーで沖縄を訪れ、ただ米軍基地の存在を知るだけでは、現実を語ることは出来ない。沖縄に課せられた歴史的な負担を知ることが、とても重要なのだ。
 そういった意味で、この本の出版文化賞受賞は、大きくではなくとも本土の新聞などでも報道され、沖縄に意識を向けられることに貢献するだろう。
 しかしその沖縄ですら、戦後まもなく70年になろうとする今、激戦で命を落とした兵士達の遺骨の上に、道路やマンションが建設されようとしている。
 具志堅さん達ガマフヤーは、山の中、林の中だけでなく、そうした工事現場からも遺骨を回収し、遺品とともに遺族に返したり、共同墓地に納めるという作業を行っている。
 この本は、具志堅さんがガマフヤーとして活動した、30年間の体験を紹介するものである。

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