
何か月も更新していないにもかかわらず、ブログの閲覧数は減っていない!
驚いたと同時にお尻を叩かれているようなプレッシャーを感じた。
「長いことサボっていて済みませんでした」
ブログには載せなかったけれども、この間に映画やドラマも観たし読書もした。超多忙な中で読んだ本や映画、ドラマなどを徐々に紹介していく。
さて、この『ぼくらの哀しき超兵器』、タイトルからして岩波が出すような本ではない、と思ったのだけれど、岩波がトンデモ本を出すはずもないので読んでみたこの本、資料に基づく実際にあったトンデモ兵器をこれでもかとばかり紹介している。
……本当に、実在した兵器だというから驚く。
絶対に沈まない浮沈空母を造ろうと試行錯誤の結果、思いついたのが北極の氷山を削って巨大空母にする計画。「氷なら沈むことはないじゃないか!」しかし、氷は溶ける。そこで思いついたのが……。
戦争だからといっても人殺しは避けたい、それなら敵の戦意を喪失させればいい。そのために空から禿薬を撒いたり、兵隊たちが同性愛に走って戦争どころではなくなるゲイ爆弾など、「本気かいな?」と思う奇策が山ほど登場する。当然、そのほとんどが計画倒れで実際に造られはしなかったらしいが……。
東西冷戦のときのソ連とアメリカの核実験競争の際、アメリカは核兵器で月をぶっ壊してアメリカの軍事力を誇示しようと本気で計画したという。さらに、噂にはなったことがあるけれど、超能力者の研究も行われていたというのには何をか言わんや。
それらの実験や研究はすべて国民の税金なのだから、たまったものではない。
そんなおバカな計画から、もう少しで実現しそうだった超兵器などなど。戦争とは人間の思考回路を狂わせることの典型がここに集まっている。
思えば、実際に使われてしまったので「哀しき超兵器」というにはあまりにもおぞましい原子爆弾も、戦争で狂った人間の産物と言えるだろう。その原子爆弾、日本も開発研究を中国大陸で行っていたとことを示す資料があるという。そういえば、そんな話も聞いたことがある。「だから、日本だって文句をいう筋合いではない」というアメリカの保守派の言い分も。やれやれ。