昭和の名車

　アシのＹが腱鞘炎になった原因がこれ。

　好きな人には、たまらない……のかもしれませんが。



　とんでもなくスケジュールがタイトでものすごく面倒な仕事でした。
　しかし、車好きには、いや、50歳以上の車好きにはたまらないのかもしれません。



　TOYOTA-2000GT　なつかし～～～！
　007シリーズの11作目、日本が舞台の『007は二度死ぬ』でのボンド・カー。
　ショーン・コネリーが主演のシリーズではアストン・マーチンが使われていましたが、日本向けに当時の国産スポーツカーで最高峰だったTOYOTA-2000GTが採用されました。
　浜美枝、若林映子、丹波哲郎らが共演。

　「モーレツ！」のコマーシャルで一世を風靡したモデルの小川ローザの夫君福沢幸雄が、テストドライブ中に事故死してから、トヨタはスピード一辺倒のスポーツカーを作ることを中止しました。



　HONDA-S800
　ぼくが高校生の頃、担任の英語教師が乗っていました。通学途中一度だけ出会って乗せてもらったことがありましたが、狭苦しい車でした。
　しかし、外見はかっこ良かった。



　ISUZU-117クーペ　悲しい思い出がある車です。
　ぼくが劇団三十人会で芝居をやっていたとき、同期でこの車に乗っているのがいました。
　ある日、第三京浜で事故死。親一人子一人で、美容院を経営するお母さんはずいぶん可愛がっていたようですが、「車なんか与えるんじゃなかった」と大変な悲しみようでした。



　マツダ　コスモ　ロータリースポーツ
　この車には特別な思い出はありませんが、ものすごくかっこいい車だなあと憧れていました。しかしとんでもなく高価で、よほど金持ちでない限り買えませんでした。
　後年、すでに絶版になった頃、中古屋が「こんな車があるよ、古いけどエンジンは一発でかかった」などと言って売り込みにきましたが、足回りやエンジンがすでに腐食しかけていて、乗れたもんじゃありませんでした。

　で、アシのＹが腱鞘炎になったのはこの本の下のようなページ。
　こんな文字びっしりのページを朝から晩まで組み上げていたものですから、手が悲鳴を上げてしまったようです。

　

　制作担当に「売れるの？」と聞いたら、「売れないよ」だって。
　何のために作ったのか。
　そういえば、発売されて間もないのに、もうAmazonの中古に出ていました。

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