ひまわり博士のウンチク

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内視鏡大腸検査

2008年04月21日 | 健康・病気
 内視鏡の体験のある人って、全人口の何割くらいなんでしょうか。
 最近は内視鏡の機械も技術も発達して、ずいぶん楽にできるので、けっこうたくさんいるかもしれません。


 ぼくがはじめて内視鏡の検査を受けたのは、十二指腸潰瘍で入院していた20代の頃の胃カメラ。
 そのころの胃カメラと来たら苦しいのなんの!
 空気で胃をパンパンに膨らませて、親指くらいの太さのカメラを喉から突っ込まれます。
 オエッとするし、カメラを飲みながらゲーゲーするし、お腹は痛いし呼吸も苦しい。

 「どうだ、これが潰瘍だ、よく見といた方がいい」

 そう言って直径3センチほどのファインダーをぼくの目に近づけてきます。
 今みたいに、テレビじゃないんです。
 こっちは苦しくて目に涙をいっぱい溜めていますから、見えたもんじゃありません。

 医者はそんなことにおかまいなく、
「ほら、こんなでっかいやつができてるんだ、血い吐いたんだって、あたりまえだ」
 なんて言いたいことを言いますが、でっかいもちっちゃいも見えてませんから!

 膨らませた胃が今にも破裂しそうだし、呼吸はできないし、
 こんなこともう一生やらないぞ! と心に決めました。(そのときは)


 城西病院の外科のS先生は内視鏡の名人で、テレビの画面に映し出される内蔵を見ながら、いろいろと説明してくれます。痛くも苦しくもない普通にしていて大丈夫、けっこう楽しめます。ホントに。
 胃カメラも小指より細い。ぜんぜん「オエッ」としません。

 今日ぼくが受けたのは胃カメラではなく大腸検査ですから、もっと楽です。

 しかし、検査前に腸の中を全部洗い出すので、ものすごく時間がかかります。

Naishikyo1

 前日の夜8時から一切固形物をとらない状態で、朝9時過ぎからポリ容器に入った2リットルの洗浄液を、2時間かけて飲みます。

 半分飲み終わった頃になると、便意をもようしてきて、ジャージャー。
 気持ちいいくらい、シャーシャー出ます。

 最初は黄色い色がついていたのが、やがて薄いレモンイエローに変わってくれば、お腹の中がきれいになった証拠。

 これって、断食よりも手軽でいいかも。宿弁もきれいさっぱりです。

Naishikyo2

 こうして、11時過ぎに飲み終わります。

 たっぷり時間があるからと、『沖縄基地問題の歴史』を持ち込んだのですが、しょっちゅうトイレに立たなければならず、集中できないので思いのほか読み進めませんでした。


 「検査は1時からですから、いったんお家にお帰りになってけっこうですよ。お茶は飲んでいいです。1時5分前くらいにここに戻ってきてください。

 というわけで、いったん事務所に戻り、電話を何本かかけて、アシスタントに指示を出して、再び病院へ。


 検査は紙製のお尻に穴のあいたパンツにはきかえてやります。
 穴と言っても、お尻が見えるようにあいているわけではなく、普通は合わさっていて見えません。

 先生と一緒にテレビを見ながら、あーだこーだ。
 「きれいなもんだ、大丈夫だね」
 「検便の潜血って、やっぱり内痔だったんでしょうかね」
 「見たい?」
 「はあ…」
 「今ね、カメラを反転させて中から外側を見てるとこ。わかる?」
 「あ、あの黒ずんだとこ?」
 「そう」
 「……」


 「はい、おわり。ここまでどうやってきたの?」
 「自転車で」
 「そうかあ。安定剤でふらつくから、覚めてから帰って。それで自転車のったら、酔っぱらい運転みたいになって危ないから」


 看護婦さんに促されて立ち上がったら、やっぱりふらふら。
 前の時はこんなことなかったけどなあ。

 車椅子で回復室へ。

 「水分補給の点滴しますから、それが終わる頃にはふらふらしなくなると思います」

Naishikyo3

 いつの間にか寝ていて、気がついたら点滴はあと少し。

 結局事務所に戻ったのは4時過ぎ。
 しかし、今日一日、何となく頭がはっきりしません。


 でも、なんの異常もなく、一安心でした。

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