遍路の心

鮒の里.四国遍路19番立江寺近く.お接待処.民宿

漁眼で見る遍路....鮒の里より

2010-10-05 09:40:12 | Weblog
   袖すり合うも多少の縁、旅は道連れ、世は情け、徳は積み上げ、情けはかけ捨て、
 
 そんな言葉を、実行している若いお遍路さんが、鮒の里に来た。オーストラリア人、韓国人、年寄りの日本人、6人を案内しながらのへんろ旅です。私がどんなご縁ですかと聞くと、一人でお遍路さんに来たのですが、外国の人が困っていたので、これも修行と思っていっしょに歩いていると、今度は韓国人の人と知り合って、やがてするとお年寄りの日本の遍路さんに私もいっしょに連れていって下さいと頼まれ、こんどは娘さんのお遍路さんとも歩くようになりましたと言うことです。その青年は真面目な頼まれれば断れない性格のようで、私も初めてなのですが、少し疲れましたと行っていました。
 同行二人と言いますが、同行十二人ですといいながら笑いながらみんなで20番に旅立ちました。今の世の中、自分に関係なければただの傍観者ばかりの人間付き合いですが、若いお遍路さんが、人様のことも気遣いながらお遍路道を歩くのも四国遍路道ならではの気がしました。

                    立江川の鮒より
 
 
 
 
コメント (1)
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