遍路の心

鮒の里.四国遍路19番立江寺近く.お接待処.民宿

鮒の里 

2012-04-29 09:17:06 | Weblog
     連休遍路でおおにぎわいの遍路道


 今年の連休は、長い連休になっている。休み中に一国参りのお遍路さんが四国にやって来る。ハイキングに来るようなお遍路さんが多数おられるが、足に肉刺ができて歩けないお遍路さんが諦めて国に帰る人がいます。
 四国遍路道、挫折と言う言葉はつかっていない、一国参り、一ヵ寺参り、区切参りと大義名分が立つようになっている。御大師さんはお遍路さんの心に傷が付くようなことは言っていないのです。時間が過ぎれば、また四国遍路道にやってこられるように我々煩悩の塊が遍路になっているのをお見通しなのだろうと思います。
 何日かけてもよし、何回きてもよし、元気で遍路道が歩ける幸せを自分自身がかみしめながら遍路道を歩いて下さい。





                        立江川の鮒より
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

鮒の里 

2012-04-24 11:37:53 | Weblog
      「五知円」を知る。

 人間はとかく欲求不満に陥りやすい、次から次へと欲望を膨らませず、満足することを知ることが大切なのである。これが自分を知ること、つまり「五知円」につながる。

 遍路旅に必要な品物を用意するところから考えてみよう。雲水さんが修行に旅立つ時はできるだけ荷物を少なくすることを考える。我々凡人は誰もいない離れ小島に行くような気持ちで様々な事態に態様できるようにとあれもいる、これもいるといつしかリックが重くなっている。やがて無駄な荷物が足腰にずっしりとこたえて歩けなくなってくる。やがて、これもいらぬ、あれもいらぬと送り返すことになる。まさに、頭陀行の如くである。遍路道に限らず人間の欲望という煩悩は痛い目に会わぬと分からないようだ。




                       立江川の鮒より
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

鮒の里 

2012-04-13 15:54:02 | Weblog
     あたりまえのことを、おたりまえにする。

 人間という生物は、普通にすることがいけないことのように思っているところがある。遍路道のみちすがらお接待で「お茶でも飲んで行きなさい」有り難うございますという、普通の行動が何故か人間として幸せに感じる人はほとんどいないと思う。とかく、人のやっていない行動を起こしたくなることが充実したことだと勘違いしているのだ。
 その日、一日がなにも波風がたたず平凡に過ごせることが人間にとって一番幸せなことなんですが、普通に過ごすことが人間生活にとつてどれほど難しいことかは四国遍路に来るお遍路さんは骨身にしみているのだろうと思います。だから厳しい四国遍路道を歩いて行けるのかもしれません。人間、人並みに生きるということが一番難しいかもわかりません。




                           鮒の里より                                                                                    
                                                                                                                                                              
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

鮒の里  

2012-04-07 09:32:25 | Weblog
虚無僧のお遍路来たる

 昨日、逆打ちの虚無僧のお遍路さんが鮒の里に泊まった。そのお遍路さん尺八の先生らしいです。前回は順打ちで鮒の里に来られたときにお遍路さんに尺八の演奏を聴かせてくれました。私が尺八のことに興味深く聞いていると、虚無僧のお遍路さんお家に帰ってから私に尺八を送ってくれたのです。譜面も付けて送ってくれたのですが、いざ、吹いてみると全く音が出ません。少しは練習してみたのですが上手く行きません、諦めているところに、虚無僧のお遍路さんから宿泊の予約があったので、にわかに尺八の練習をし始めると少し音が出るようになってきました。これから尺八の弟子入りをしなくてはと思っているのですが・・・・・・???


                  

                        鮒の里より
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

鮒の里  

2012-04-03 10:10:57 | Weblog
不立文字の如く

 達磨さんの言葉に不立文字という教えがある。人間とかく書物に頼ることが多い、たしかに学問は大事だが、机上だけの理論で世の中を渡っていると、とんでもない失敗をすることになる。今の日本は何故このような失敗だらけの国民になってしまったのだろかと考えると、学歴だけの価値観がマニアル重視で何事も行っているような気がする。今回の大地震の避難にしてもマニアルによって避難する行動が多分にあると思う。
 何事もそれぞれの現場で臨機応変の知恵が必要なことが大事なことだと思う。四国遍路道を歩いているとその日によって様々な状態が変わってくる、遍路案内の書物をいくら読んできてもそのとうりに進むことはありません。まさに、臨機応変で遍路道を歩いていかなければならないのです。そのことが遍路道を歩く知恵と思います。





                           立江川の鮒より
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

鮒の里  

2012-04-02 14:52:48 | Weblog
     逆打ちのお遍路さんが徳島入りする。

 今年は逆打ちの年、2月下旬に88番よりお遍路を始めたお遍路が徳島入りをしてきた。あとわずかで結願するようになると安心するのか、鮒の里に着くと皆さんがなにかしら、ほっとしているようだ。順打ちのお遍路さんは見るからに不安な気持ちがあらわれているが、逆打ちのお遍路さんは自信に満ちているようだ。結願が目前になるとあまり多くを語らなくなるから不思議な現象にも見える。さすがに修行ができているのか、自分を見つめ直しているのか、順打ちのお遍路さんとは違って旅行気分がなくなってきているのがよくわかるような気がする。不思議なものだ。





                      立江川の鮒より
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

鮒の里  

2012-04-01 14:39:08 | Weblog
     カナダ人のお遍路さん、

 外国人のお遍路さんは近頃は珍しくないが、昨日のカナダのお遍路さんは日本語は全くと言って話せない、お歳は70歳を過ぎたくらいの人で歩いてお遍路をしている。
 日本人であればとても外国に旅に出るのは無理のような気がする。ましてや、お遍路という特別な旅であればましてのことだろうと思う。日本は治安が良いということが、外国人が安心して日本に旅行に来る最大の理由かも知れません。日本が平和という証拠かも知れませんが、それにしても外国の人は日本の文化に自分をあわす気がほとんどないような気がします。日本人が気を使って外国人にあわせようと努力しているのが不思議なものです。日本人の相手のことを気遣うという、おもいやりの文化かもしれませんね。



                       立江川の鮒より
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする