monologue
夜明けに向けて
 




<19>

回せ 回せよ 回転燈籠
巡り 巡る 炎の輪
まことに移ろい易きは 人の心
この日をもって 心と別れよ
愛の炎だけを武器として戦え

戦うのは 全ての人々 全ての自己
最後に残るは 自己 己れ
自己と戦い 勝ったとき
カリマホロバ マホロバとなり
輪廻の鎖は解かれる

「光の黙示録」より


**********************

   この世のすべてのものは輪廻しているように思っていたがそうでもないようだ。
「自己と戦い勝つ」ということはどういうことなのか。「克己」ということなのだろうが「自己」がどういうものであるのかが把握できないと戦うこともできない。ヒントは「全ての自己」という表現にあるらしい。自己とはひとつではなく数々の面を具えている。心が自己であれば好きになったり嫌いになったりやる気が出たりあきらめたり移ろい易さに戸惑う。その千変万化に変化する心と別れることによって不動の確固たる己れになる。
「カリマホロバ」は移ろいゆくもの。それが安定したマホロバとなり輪廻の鎖は解かれるという。日々うつろう心ではなく愛の炎だけを武器とすることによって戦うことがマコトの自己に還る方法であるらしい。むづかしいけれどはたしてできるのだろうか…。
fumio

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )