monologue
夜明けに向けて
 




今朝のNHKBS「おはよう世界」はチュニジアに端を発してエジプトでも市民の反政府デモによって強権的な政権が倒されたことを承けて、バーレーンやイランにも反政府運動が起こっていることを報じていた。うれしかったのはそのイランでのおよそ1年半ぶりの改革派の支持者による大規模な反政府デモである。

   わたしが米国に留学して転校したアダルトスクールの主要メンバーはイランからの留学生達だった。そのころ本国イランでは親米強硬路線であったパーレビ王が米国の庇護のもと政権を担っていた。それで友好国としてイランからの留学生を大量に受け入れていたのだ。かれらは議論好きでいつもワイワイやっていたがパーレビ政権の批判をする時は声をひそめた。本国で批判すると警察に連行されるので米国内でさえ大きな声で批判するのが怖かったのだ。そしてしばらくするとかれらがいつのまにか姿を消し気が付くと本国イランではパーレビ政権が倒された。イランイスラム革命と呼ばれる革命が勃発したのだ。あの留学生達も新政権樹立に働いたのだろう。残念なのは革命後振り子の反動のようにあまりにもナショナリズムが強くなりすぎたことだった。その振り子が今回やっと戻ってきて均衡のとれた政治が始まろうとしているのである。
fumio

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