monologue
夜明けに向けて
 



一昨日、昨日と記事を書いていてだれかがなにかを教えようとしているように感じる。わたしの居住する戸塚地域の「藤兵衛新田」は宅地造成でできた新しい町なので長い間、祭りがなかったのだが5、6年前に「とうろう祭り」という祭りが始まった。テントを張って簡易な店が出て食べ物を売ったりバンドが演奏してカラオケ大会があったりする普通の夏祭りである。べつにそれに対してなんとも考えたことはなかったが昨日、新宮の「お燈祭り」に似た名前なのかもと思った。それで「とうろう」は漢字にすると「燈籠」なので偏や冠を除けば本質が見えて「登龍」であることに気付く。それは戸塚城が龍賀城と呼ばれたことにも呼応しているのだ。

  母方の故郷、新宮の祭りは「お燈祭り」だった。そしてそれは火の流れを下り龍に例えられている。登り下りする火龍、それが「ゴトビキ」なのだろう。熊野に降りた神霊はヒキガエルの姿をとる龍だったが、わが町の「とうろう祭り」の龍は蟷螂の姿をとるのだろうか…。
fumio

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