monologue
夜明けに向けて
 



 1967年1月14日サンフラシスコ、ゴールデンゲート・パークは2万人の人々で溢れかえっていた。マリファナの煙でまわりはみえず足の踏み場もなかった。それは「Human be-in(ヒューマンビーイン」あるいは「Gathering of the tribes(部族集会)」と呼ばれるカウンターカルチャー運動、反体制集会だった。その日がサイケデリックの時代の始まりだった。その日を境に全米に「愛と平和」を合い言葉とする若者たちが溢れることになる。それはハイト・アシュベリー(Haight-Ashbury)地区に集まるヒッピーがしかけたため ハイト・アシュベリーはカウンター・カルチャーの中心地として全米に知られる。音楽面では多くのサイケデリックバンドがデビューし、スコット・マッケンジー(Scott McKenzie)の歌う San Franciscoは世界的に大ヒットして世界にサンフランシスコで起きているムーヴメントの熱さを伝えた。かれらは体制を信じずドラッグ(LSDなど)や愛、セックスによって平和を希求した。燎原の火の如く地球全体をその運動が包むかに見えたが地に足がついていないためか70年代までももたなかった。髪に花を飾るフラワー・ムーヴメントもやはり一時のあだ花でしかなかった。

 とはいえとにもかくにも1967年1月14日は今後なにかの機会にくり返し思い出される日になりそうな気がするのだ。はたしてどうだろうか…。
fumio

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