monologue
夜明けに向けて
 




「★…黒い柩、流された女王、物悲しく語る烏の歌…目を背ける勿れ」


この「流された女王」がエジプトのハトシェプスト女王であったとしても日本のわたしたちに直接の関わりが不明なのでわが国の女王から特定するとその名は「台与」ということになる。かの女は邪馬台国第二代女王であった。「壱与」が正しいという説もあり実像が判然としない。興味がある方は 緋色の女シリーズを一読いただきたい。「流された」でわかるように「流」すなわち龍の性質をもち統治したが反乱にあい日本各地に流れ開拓してまわった。「壱与」一四で石神でもありイザナミからナミを名前にもらっていた。「背ける」は「祖向ける」でいよいよトヨを祖が向けるという。流された後長い間雌伏していた女王がふたたび眼を開く。わたしは今年の正月もかの女の鎮座する石神稲荷に詣でてきた。
fumio


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