3月16日(土)
クリント・イーストウッド映画は欠かさず観ているので、最新作の「運び屋」も公開を楽しみにしていた。この映画は90歳の老人が麻薬の運び屋をやっていたという実話を基に作られたようだ。クリント・イーストウッドが監督・主演というのも彼のファンとしては見逃せない。
映画の主人公90歳のアール・ストーンは、家庭を顧みない生き方で妻や娘に見放され商売も失敗して人生にいき詰まる。そんな彼がひょんな事から車で荷物を運ぶだけの簡単な仕事を請け負った。
実は運搬を依頼したのは麻薬組織で、荷物の中身は麻薬だった。この仕事でアールは高い報酬を得る事になり、暮らしぶりは一変した。しかし悪事は長く続かず、警察が彼をマークするようになった。
そんな折、妻が末期ガンで危篤状態だと知らせが入る。それを聞いたアールは運搬を放棄して妻の元へ駆けつけ、寄り添って妻の最後を看取る。突然所在が判らなくなったアールを、麻薬組織と警察が追う。果たしてアールの運命は?・・・・というラストシーンは映画を観てのお楽しみという事にしときましょう。
ケチな犯罪者がストーリーの主人公なのでそれ程の派手な見せ場は無く、淡々とした感じの映画だった。偏屈な老人を演ずるクリント・イーストウッドの演技が映画の一番の見所と言えそうだ。現在88歳のクリント・イーストウッド、一見元気そうだが、次回作はあるのだろうか。