Fさんの日々の記録と山歩き

 山歩きが生き甲斐の団塊世代オッサン、ある事無い事日々感ずるままに綴っていこうと思います。

八ヶ岳、東天狗岳登山

2016年03月17日 | 山歩き

3月16日(水)     天気=晴れ後曇り

07:40渋の湯温泉御殿湯→ 08:28~31パノラマコース合流点→ 09:35~48黒百合ヒュッテ前→ 10:51~58東天狗岳→ 11:33~46黒百合ヒュッテ前→ 12:19パノラマコース合流点→ 12:40渋の湯温泉

 山仲間Sさんのブログに「雪山を歩いて来た。」と楽しげに書かれていた。それを見たら私も雪山歩きをしたくなり、妻を誘い八ヶ岳の天狗岳を登る事にした。昨日の午後、我家を出発し昨夜は中央道の双葉サービスエリアで車中泊した。

 早朝、諏訪インターで中央道を降り、途中コンビニで食料を調達し6時過ぎに登山口の渋温泉御殿湯に着いた。宿のフロントに駐車料金一日分1000円を支払い。宿の人が指定する場所に車を停める。勝手に駐車すると宿の人に厳しく叱責させるので要注意。

 

 渋温泉御殿湯の登山口

 標高1840m登山口の朝は身震いするほど寒い。計画書を登山者用ポストに投函し、小さな鉄の橋を渡って登山道を登り始める。15分程歩いた頃であろうか、妻が突然「貧血気味で息が切れる。」と言い足を止めた。急に標高の高い所へ来たから高山病の兆候だろうか。しばらく休んだが、「登る自信が無いから車で待つ。」と言う。二人で登山口まで戻り「なるべく早く戻る。」と妻に言って、私は再び一人で出発した。

 黒百合ヒュッテに至る登山道は殆ど樹林帯で展望は全く無い。しかし先行者のトレイルがしっかり刻まれ、緩やかな道なので大変歩き易い。50分程でパノラマコースが合さる尾根上に達した。ここからは緩やかな尾根道を進んで行く。途中、唐沢鉱泉へ降る道が右に分岐するがトレイルは全く無い。

 登山道合流点から1時間程で樹林帯がパッと開き、前方に黒百合ヒュッテの建物が現れた。ヒュッテ前のベンチに腰掛け栄養補給する。上空からの日差しは眩しいが、寒気は強く休んだ身体が一気に冷える。

 黒百合ヒュッテ

 ここからストックをピッケルに持ち替え、ウインドヤッケを着込んで出発する。5分程で中山峠に着く。直進すれば稲子湯への下山道で、左へ行けば高見石への道、ここを右折して天狗岳への登山道に入る。

 中山峠

 しばらく樹林の道を進むと高台に出た。360度の展望で前方に天狗岳が姿を現した。稜線を拭き渡る風が冷たく身震いする。更に崖っぷちの道を行くと、いよいよ山頂への急登が始まる。雪面に踏み跡を刻んでジワジワと登って行く。脚は鉛のように重いが、白銀の大展望の中を一歩一歩登って行く。これが冬山の醍醐味と闘志も湧いてくる。

 高台から東天狗岳(左)と西天狗岳(右)

 山頂直下

 山頂手前の岩峰を右から巻き気味に登る。ここが今日のコースで唯一要注意個所だった。岩峰を過ぎると山頂は目前だった。黒百合ヒュッテから1時間余で東天狗岳(2640m)に到着した。360度素晴らしい展望、今まで見えなかった八ヶ岳の主峰群の赤岳や阿弥陀岳、硫黄岳等が南に見える。北は蓼科山まで続く北八ヶ岳のたおやかな山々、遠くは中央アルプスや北アルプスの白い峰々が銀屏風の如く連なりウットリする眺めだ。

 山頂手前の岩峰

 東天狗岳山頂

 山頂から硫黄岳(岩壁の山)、赤岳(右奥)、阿弥陀岳(右端)

 山頂から蓼科山方面

 西隣の西天狗岳へも行きたかったが妻の事が気懸りだったので写真を撮り終えると来た道を下山開始する。登りと違い下山は楽だ。アイゼンを効かせて大股にグングン降る。登りのタイムの半分ほどで黒百合ヒュッテに戻って来た。

 山頂から西天狗岳

 下山路から稲子岳方面(遠くに浅間山)

 ここで再びピッケルからストックに持ち替え緩やかな樹林の尾根を降って行く。平日というのに三々五々登って来る人が多い。この時間に登るという事は、皆さん今宵は黒百合ヒュッテに泊るのだろう。 

 重力の力を借りアイゼンを効かせて一気に降ったので、黒百合ヒュッテから1時間足らずで登山口の渋温泉御殿湯に戻って来た。案じていた妻は車の中でウツラウツラして待っており、体調は悪くないと言うのでホッとした。

 渋温泉御殿湯の駐車場

 車に乗ると山麓の日帰り温泉「縄文の湯」に向かい、山の汗と疲れを流す。風呂から上がってもまだ時間はタップリあったので、国道20号をノンビリドライブし、笹子峠手前の勝沼インターから中央道に入り夕刻我が家に戻ってきた。

 天気に恵まれたが八ヶ岳への日帰りはチョット慌ただしかった。妻が貧血になったのも私が最初から急ぎ過ぎたせいもあっただろう。次回来る時は小屋泊りのノンビリペースで妻にリベンジさせてあげなけれぼと思った。

コメント
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