9月11日(木)
遺跡発掘作業三日目、今日も相変わらず溝の中から泥を排出する作業、身体が馴染んできたのだろうか昨日までのような疲れも覚えず楽に作業が続けられる。
これで私も一流遺跡発掘作業マンへの道はそう遠く無いと確信した。そんな自信に水を差すように、昼前から雨がポツポツ降り始め更に雷鳴まで聞こえるようになった。
雷又は雨の場合作業は中止となる為、早めに機材を撤収し昼食を取りつつ様子待ちになった。午後1時になっても雨は止まず、結局作業は中止となり帰宅の途についた。
皮肉な事に我が家へ戻った頃天気は回復、陽が差すようになった。子供の頃は学校が早退になると大喜びだったけれど今日はちょっと複雑な心境、「土方殺すにゃ刃物は入らぬ、雨の三日も降ればよい。」何て諺があったような気がするが、そこまで大袈裟で無くとも午後の賃金がパーになり、クソー損したと悔しい気分が募る。