Fさんの日々の記録と山歩き

 山歩きが生き甲斐の団塊世代オッサン、ある事無い事日々感ずるままに綴っていこうと思います。

岩手県、五葉山登山

2013年10月30日 | 山歩き

10月30日(水)        天気=晴れ

 

07:20赤坂峠駐車場→ 07:44賽の河原→ 07:55畳石→ 08:31石楠花荘(避難小屋)→ 08:41~55五葉山→ 09:03石楠花荘→ 09:24畳石→ 09:32賽の河原→ 09:45赤坂峠駐車場

 

 三陸海岸エリアを車で走るのは初めてなので、ナビだけが頼り、しかしそのナビが2万ちょっとの安物なので当てにならない。地図では大船渡の手前から五葉山登山口のある赤坂峠へ向かう道があるのに、40キロも遠回りさせようとする。ナビを無視して地図を頼りに進みAM7時過ぎ釜石市と大船渡市の境を成す赤坂峠に着いた。広い駐車場と推薦トイレもあり広々と明るい峠だ。

 赤坂峠の登山口

 妻は2日続きの登山に疲れたようで読書でもしながら峠で待つと言う。私は一人爽やかな秋晴れの中出発する。五葉山へ突上げる尾根に続く登山道は緩やかで良く整備され遊歩道のようだ。木々が笹原が目立つのは鹿の食害のせいらしい。登山口から25分程で着いた「賽の河原」は裸地の広場で周囲の展望を得る事ができる。

 賽の河原から五葉山方面

 更に10分程進むと木の鳥居がある「畳石」と言う場所、此処には平たい大岩が幾つかあり、それが地名の由来だろう。ここから傾斜が強まる道を直縁的に登って行く。みすぼらしい祠を2カ所過ぎると行く手に小屋の屋根が見えた。

 畳石

 畳石上部の急登

 小屋は「石楠花荘という名で無人の避難小屋だけど凄く立派な造りだ。傍に水場もあり開豁な場所なので、此処で一夜を明かすのも楽しいかも知れない。小屋を過ぎた所で左に曲り僅かな時間で五葉山の稜線に着く。稜線上には大きな木の 鳥居と石の祠があり、地図には日枝神社と書かれている。

 石楠花荘

 稜線上の日枝神社

 日枝神社から西、岩方面

 日枝神社で道は東西に分かれ、東に向け平坦な道を400m程進むと立派な石柱が建つ五葉山(1341m)に到着した。立派な石柱は大震災がげんいんだろうか根元からへし折れている。山頂からの展望は素晴らしい。周囲に高い山々は見当たらぬが、東から南にかけてリアス式の三陸海岸の眺めが幻想的だ。

 五葉山山頂

 山頂から大船渡市方面の三陸海岸

 峠で待つ妻に悪いので15分程の滞在で山頂を後にする。今日は好天のせいもあるけれど、五葉山は明るく広々とした眺めで実に気持ちの良い山だ。下山路を急ぎ足で降って行くと、石楠花荘の下辺りで私と同時刻に登り始めた若夫婦ペアが登って来た。本当はあのペアのようにノンビリ歩いた方が山をジックリ楽しめるだけどなと自分のトレラン(山岳マラソン略)みたいな登山を少し恥じた。

 妻には往復2時間以上かかるゾと言ったが、結局往復2時間20分余かかって登山口の赤坂峠に戻ってきた。駐車場には紅葉見物か他に2台程車が停まっていたから妻もそんなに淋しい思いはしなかったようだ。

 今日は仙台市内に泊る予定なので、午後は三陸海岸沿いに車を走らせる。海岸沿いの街は何処も津波被害の痕跡が残っており、復興の建設のつち音が大掛かりに進められている。海岸沿いの道は丹念に「過去最大津波の到達地点」と記された標識が設置され、その中にはちょっと驚くような高い位置にあり、想像すると背筋がゾツとしてくる。

 夕刻到着した仙台市街は大震災の爪痕等微塵も無く、プロ野球日本シリーズに湧く賑やかな大都会だった。

コメント
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