80ばあちゃんの戯言

聞いてほしくて

料理研究家小林カツ代さん(4)

2014-02-19 12:28:39 | お料理
NHKテレビ "追悼小林カツ代さん"よりの抜粋

 小林カツ代さんは昭和12年大阪生まれ。 

 一家はみんな食道楽ばかりで、母、笑さんはそんな家族を

 満足させる料理の達人でした。お蔭でカツ代さんは料理は

 専ら、食べる専門で、夢は絵描きや物書きでした。

 しかし21歳で転機が訪れます。 学生結婚をして、料理を

 スタート。

 そこで、あることを思い知らされました。

カツ代さん

 ”結婚して初めて料理を作ったわけですよ。 まずくてね。

  びっくりしたわけね。そんなまずいものは生涯食べたことが

  なかったの。 食べるのをやめて下さいって言って、こんな

  まずいものを一生食べたら大変な事だと思って、母に電話

  したら、母がほら、言うたでしょ。結婚早すぎたんちゃう?

  私ね。失敗したの一回だけなんですよ。二度目は母に電話して

  料理を教わった。ああ、料理って科学なんだと・・・。

  こうして、こうして、こうやったら、こうなるんだなと・・・。

  編み物は一ケ月もかかるでしょ。途中でぽいしたら駄目だし。

  油絵だって、出来上がるのは一ヶ月もかかるし、それで料理

  すぐ結果が見えるでしょ。面白くって面白くって、こんな世界が
 
  あったのかしらって・・・。”

 

 結婚生活の中、少しづつ腕をあげていったカツ代さんは、大胆な

 行動に出ます。 なんと、テレビ局に宛てて手紙を書いたのです。

 最近好きなワイドショウが面白くない。 番組の中で料理でも

 やったらどうでしょうか? これが目に留まり、テレビに出演。

 タレント顔負けのトークと、主婦目線でのレシピで、一躍注目を

 集めました。

 デビューしてまもなく、カツ代さんは二児の母になります。

 幼児を抱えて、東京と大阪を往復。忙しい日々が続きました。

 それでも、子供たちに、毎日おいしい料理を食べさせたい、その

 思いが料理を進化させました。

カツ代さん

 ”料理って,365日かける3チャンスがあるわけですよ。”

アナウンサー

 ”チャンスとつかまえるか?”

女性アナウンサー

 "また、料理かって思うか?”

カツ代さん

 "チャンスだと、もう、嬉しくて、嬉しくて、朝になったら、

  何を食べさせようかって、何を作ろうかって、それで食べ

  させたら、おいしいって言われて、その、人の喜ぶことが

  こんなに嬉しいことなのかと思ったわけ。”

  カツ代さんの背中を押したのは、料理の楽しさと、子供たち

  の笑顔でした。自分と同じ忙しい女性たちに、この喜びを伝え

  たい。いつしかカツ代さんのレシピはその主婦たちの支えと

  なって行きました。

  ”私が死んでも、レシピは永遠に残る”カツ代さんの残した

  言葉のとおり、そのレシピは多くの人に受け継がれています。

 

  (続く)


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