一般に整理ダンスの奥行きは45センチぐらいですが、引き出しの
奥行きは、いっぱいには作っていない場合が多いので、ただでさえ
重心が、前にきていますが、地震などで、引き出しが前に引き出され
ると、どうしても重心が余計に前に来るものですから倒れやすくなる
のです。
これは余談ですが、私の息子がごく小さいときに箪笥の上にのせた
お菓子の缶を取ろうとして、引き出しを少しづつずらしてあけてだん
だんに上にのろうとしたことがありました。
間一髪で私が部屋に戻って事なきを得たのですが、もし遅れていたら
と思うとぞっとします。
その箪笥は近頃のようなちゃんと芯財もしっかり入っているものとは
違い、戦後の安物で、軽いものでしたし、中にもあまり多くの衣類が
入ってはいませんでした。
とにかく家具は高さに関係なく取りつけておけば一番安全ですが、
市販の家具をお買い求めになられた場合にはご自分で取りつけなけれ
ばならない場合もあります。
硬い木材が使われている場合などにはなかなか取り付けにくい場合も
あるのですが、手前の下側に三角の物をはさむためにと売っているも
ありますし、板とか新聞紙など挟み込むといいということも言われて
おりますが、あまり過信はできないと思います。
ただし、何もしていないよりはいいでしょうが、、、。
タッチの差で逃げられるということも有り得ます。
少し家具を手前にずらして、下の手前に敷物を敷いて、ちょっと家具
を壁に少し立てかけるようにしておくという考えもありますし、阪神
大震災では、つっかえ棒も効果があったとは聞いておりますが、もっと
震度がひどい時にはどうだったのだろうかと思います。
それと取付金具で、チェインがついている場合にはピンとチェイン
が張るようにつけないと切れるということのようです。
いづれにしても家具は取り付けておくに越したことはありません。
ただ、家具を入れるスペースとぴったり同じ大きさのものは、家具と
周りのものの摩擦がおきて入れることはできませんので、多少のゆとり
が必要です。
また、天井までいっぱいの背の高い家具を入れるには天井の様子も調べて
おかなければいけません。
なぜなら、天井は平らに見えていてもどこか狂っているお宅もあるのです。
また、床にしてもそうなのです。
新築のお宅で、ゴルフボールが転がるというお宅もありました。
真っ白くてきれいに見えていた天井が、一箇所だけ5ミリくらい下がって
いたのです。
私は何時も天井までの高さを測るときには、まず、家具の奥行きと間口の幅
のところの高さをきちんと測るだけでなく、その間を何箇所も測るように
していましたが、最後に伸縮する長いスケールをその天井高に合わせて
セットし、それを前後左右にまづ奥の方から少しづつ前後、左右にに、
そろそろと動かして見るのですが、どう見てもまっすぐに平らにしか見え
ないのに、スケールが引っかかってしまうところがあったことがあります。
ですから、何時も計ったら、1,2センチ低めに家具を作り、上に四角く
薄い板を組み合わせて、天井との間に入れて家具と取り付けて、空間がない
ようにしてしていたのです。
それと同時に家具の扉が開くというのは中のものが飛び出すということが
ありますので、できるだけマグネットのしっかりとしたキャッチを使うよう
に心がけていたのです。
それで阪神大震災のときにも、私のお客様が寝ておられたお部屋の家具
の扉も開かず、倒れずに命が助かったといわれたのです。
たまたまご主人さまが出張されていて、心配して帰宅されて、家の中に
入られたら、家中が倒れた家具やら何やらでごちゃごちゃになっていたので、
もう奥様はだめだと思われたそうですが、奥さまの寝ておられたお部屋に入
られたら、私の洋服ダンスが扉も開かず、そのまま立っていたので、これは
どこかに非難しているに違いないと避難所を探されてお会いになることが
できたということでした。
(つづく)
奥行きは、いっぱいには作っていない場合が多いので、ただでさえ
重心が、前にきていますが、地震などで、引き出しが前に引き出され
ると、どうしても重心が余計に前に来るものですから倒れやすくなる
のです。
これは余談ですが、私の息子がごく小さいときに箪笥の上にのせた
お菓子の缶を取ろうとして、引き出しを少しづつずらしてあけてだん
だんに上にのろうとしたことがありました。
間一髪で私が部屋に戻って事なきを得たのですが、もし遅れていたら
と思うとぞっとします。
その箪笥は近頃のようなちゃんと芯財もしっかり入っているものとは
違い、戦後の安物で、軽いものでしたし、中にもあまり多くの衣類が
入ってはいませんでした。
とにかく家具は高さに関係なく取りつけておけば一番安全ですが、
市販の家具をお買い求めになられた場合にはご自分で取りつけなけれ
ばならない場合もあります。
硬い木材が使われている場合などにはなかなか取り付けにくい場合も
あるのですが、手前の下側に三角の物をはさむためにと売っているも
ありますし、板とか新聞紙など挟み込むといいということも言われて
おりますが、あまり過信はできないと思います。
ただし、何もしていないよりはいいでしょうが、、、。
タッチの差で逃げられるということも有り得ます。
少し家具を手前にずらして、下の手前に敷物を敷いて、ちょっと家具
を壁に少し立てかけるようにしておくという考えもありますし、阪神
大震災では、つっかえ棒も効果があったとは聞いておりますが、もっと
震度がひどい時にはどうだったのだろうかと思います。
それと取付金具で、チェインがついている場合にはピンとチェイン
が張るようにつけないと切れるということのようです。
いづれにしても家具は取り付けておくに越したことはありません。
ただ、家具を入れるスペースとぴったり同じ大きさのものは、家具と
周りのものの摩擦がおきて入れることはできませんので、多少のゆとり
が必要です。
また、天井までいっぱいの背の高い家具を入れるには天井の様子も調べて
おかなければいけません。
なぜなら、天井は平らに見えていてもどこか狂っているお宅もあるのです。
また、床にしてもそうなのです。
新築のお宅で、ゴルフボールが転がるというお宅もありました。
真っ白くてきれいに見えていた天井が、一箇所だけ5ミリくらい下がって
いたのです。
私は何時も天井までの高さを測るときには、まず、家具の奥行きと間口の幅
のところの高さをきちんと測るだけでなく、その間を何箇所も測るように
していましたが、最後に伸縮する長いスケールをその天井高に合わせて
セットし、それを前後左右にまづ奥の方から少しづつ前後、左右にに、
そろそろと動かして見るのですが、どう見てもまっすぐに平らにしか見え
ないのに、スケールが引っかかってしまうところがあったことがあります。
ですから、何時も計ったら、1,2センチ低めに家具を作り、上に四角く
薄い板を組み合わせて、天井との間に入れて家具と取り付けて、空間がない
ようにしてしていたのです。
それと同時に家具の扉が開くというのは中のものが飛び出すということが
ありますので、できるだけマグネットのしっかりとしたキャッチを使うよう
に心がけていたのです。
それで阪神大震災のときにも、私のお客様が寝ておられたお部屋の家具
の扉も開かず、倒れずに命が助かったといわれたのです。
たまたまご主人さまが出張されていて、心配して帰宅されて、家の中に
入られたら、家中が倒れた家具やら何やらでごちゃごちゃになっていたので、
もう奥様はだめだと思われたそうですが、奥さまの寝ておられたお部屋に入
られたら、私の洋服ダンスが扉も開かず、そのまま立っていたので、これは
どこかに非難しているに違いないと避難所を探されてお会いになることが
できたということでした。
(つづく)