80ばあちゃんの戯言

聞いてほしくて

家具と収納(1)

2011-06-10 02:58:18 | 収納と家具
以前私は団地住まいをすることになったときから、暮らし方や収納の

仕方についていろいろ研究し、家事机を作るようになって、労働大臣賞

をいただいたり、テレビ、新聞、婦人雑誌などにいろいろ取り上げて

いただき、その後、ご家庭のニーズに合わせて特注家具をいろいろと

作らせていただいてきて、喜んでいただいてきたが、その間、いろ

いろと家具に使う金物などの研究もし、また、幼稚園教諭であったので、

小さいお子さんにどのようにお片づけを教えるかとか、いろいろと原稿

を書き溜めてきたのだが、あるときそれをある有名な婦人雑誌社から

出版することになった時に、担当者がおかしくなられて、原稿がめちゃ

くちゃにされてしまった。

一度目の話し合いの時の帰り際に言われたことと、二度目にうかがった

ときの最後に言われたことがまったく同じ口調と内容であったので、

いやな予感がしたのだが、三度目に伺ったときには私の原稿が、全く

赤ペンだらけになってしまって、しかも、同じページに同じタイトルが

続き、内容も勝手にほかのところへ移動されていたりして、ご当人は、

"荒武さんのお蔭で収納について何も知らなかったのが本当に勉強になり

ました。”といわれたのだが、私はもうただびっくりして、長い間、忙し

い中を書いてきた原稿がおかしくなっている状態に耐えられなくなって

それ以来、原稿を読み直すこともできなくなってしまっていた。

そしてずっと血圧の薬のお世話になっているのだが、なんだかやっぱり

書いておきたい気になってきた。

 それは、その後、"捨てる”というご本が出てベストセラーになったり

していて、私も買って読ませていただいたのだが、私には、何が何でも

捨てるというのは許せない気がしたのである。 自分のものはともかく

ご主人のものでも、取って置いてと言われたものでもどんどん捨てると

言うお話には、全くあきれてしまった。

思いやりの心がなければよい収納はできるはずがないと私は信じている。

最近でもテレビなどで収納のことが取り上げられているのだが、百円ショ

ップで買うとか言うものを使っていることも多く、それも悪いとは言わ

ないが、金物まで研究した人はいないようなので、ちょっと書いておきた

くなったのである。

(つづく)