「明けましておめでとう」から早や2ヶ月が経ってしまった。
当たり前のことではあるが、いよいよ明日から全国的に3月に入る。
金融機関は決算期を迎えることとなる、地獄の月だ。
3月は毎年ピリピリして仕事をしてきた。
数字の目標未達成が一番嫌いだったから、追い込みをかける必要のある年度など尚更であった。
大概は半年先の目標をクリアしていたので、数字から追いかけられることは少なかったのだが、
それでもごく小さな部門で目標を割っていると、どうにもそれが嫌だったので、シャカリキになって追い込みをかけた。
3月は私達金融機関にとっては、やはり特別な月だったのである。
ある支店の支店長代理に昇進したのは昭和60年位だったろうか・・・・。
それからというもの、平成12年までの15年間、営業店に配属されている間は、事業計画の未達となったことは一度もないのが、ひそかな私の自慢であった。
種まきと、収穫をいつもバランスよくマネジメントしてきた成果であった。
目覚めたのが、同期の輩が先に出世したその時代。
期中平均残高で18%くらい伸ばしていたのに、それよりも成果をあげていなかった同期生に先を越されて悔しかった時である。
仕事は本部を向いてするものではなく、真にお客様のためにするものだと、目覚めたのである。
サラリーマンだから、やはり認められたいと思っていたのに、それが認めて貰えなかった悔しさに打ちひしがれていた頃・・・・
逆に本物の仕事を悟るというか、目覚めたんである。
だから逆境に遭って良かったのだと今は思う。
順風満帆の時こそ、自分を見失う恐ろしい場面である。
逆境が人を育ててくれるものだ。
逆境に遭遇して弱者の辛い気持ちが初めて判る。
その時に人情の機微に通じるのである。
3月、赴任地の成績はけして良くは無い。
地銀6行がひしめく激戦地、そのうちの大手地銀からいいようにしてやられた。
悔しくて仕方がないのだが、私の指揮する将としての資質に問題があるのかといつも反省の日々であった。
地縁・人縁の薄い新天地に1年半
今また、自分が天から試されているのだ。
勝負のしどころ
逆境を見事にはねのけて、佐世保に圧倒的な常勝軍団を敷衍しなくてはならない。
倍返しの鬼にならなくては・・・・・。
3月はそういう月なんである。