風竿の「人生の達人」烈伝

愛すべき友、仕事・趣味の磯釣り・ゴルフ・音楽、少しの読書などにまつわるあくまで「ヒト」に重点をおいたブログです

混浴のゆくえ

2014年03月17日 23時39分35秒 | 風竿日記

九重町の筋湯温泉は中々良い湯であった。

無色透明の湯は、どちらかと言えば武雄温泉の湯に似ているようにも思えた。

今日はその温泉にまつわるエトセトラ

ここ、九重悠々亭は24のお風呂が売りの大型ホテル。

大浴場、露天は勿論、家族湯に、何と混浴が二つもあるのだ。

佐世保発のバスの中は、行く時からその話題で大賑わいであった。

さて、宴会前の一時間はお目当ての入浴タイムである。

男性軍は一路、二階にあるという混浴露天風呂を目指してまっしぐら

しかし、寒い中を我慢して露天で待っていたが、とうとう天女は舞い降りなかったらしい。

私はといえば、一応これでも「拙者とて武士のはしくれ、滅多なことはいたさぬ」のだが、一応新妻の手前もあり、1階の大浴場で旅の疲れを静かに癒したのである。

さて、大宴会は6時半から賑々しく始まったのだった。

ひぜしんのスタッフにより、お客様に存分に喜んで頂くようにと楽しい嗜好が凝らされている。

職員はただひたすら、一所懸命であった。

私の佐世保の相棒永田営業部部長さんの音頭で乾杯を唱え、

一気に大宴会に突入した。

皆さん年金受給のお客様なのだが、みんなお若い、元気一杯

おたのしみ抽選会や大カラオケ大会で熱気は最高潮に達したことは言うまでもない。

宴会を盛り上げてくれたのがこの名物仲居さん。トミ子さんと仰る。

お客様のカラオケに合わせて、絶のタイミングとコスチュームで登場して抱腹絶倒を誘う。

このホウキ三味線はお客様のカラオケ「帰ってこいよ」の時のもの。

こんな芸達者な人が一人居てくれるだけで、会場は大盛り上がりになるから、実に貴重かつ有難いキャラクターなんである。

あまりの大熱演に思い切って「おひねり」を包むことに

「瀬戸の花嫁」の歌にはこんな装束で登場。

宴会は最高潮に達したのであった。

ひぜしんの若手の職員も、負けじと自分達の食事はそっちのけでお客様の盛り上げ役に徹してくれていた。

そのせいか、宴会はとても楽しく盛り上った。

どこを見回しても笑顔の花が咲いていた。

ここはまったくの山の中、一歩外に出たら、イノシシくらいしか歩いていないと宴会前に釘を刺されていた。

勿論、二次会に出かける店などはない。

ということで、この大宴会をたっぷりと楽しむことに。

いやーお客様と呑んだ呑んだ。

旅は道連れ、世は情けというが、一宿一飯の仲間はとても親しくなるものである。

翌日は・・・生憎の雨であった。

7時15分からの朝食会場に行くと、あちらこちらから、親しみの籠もった

「おはよう・・・。昨日は最高に楽しかったバイ。」

「こんな楽しい旅行は初めてばい。」

の声がかかった。

実に有難いことである。

出発まで時間があるので、朝風呂をゆっくり味合うことにした。

そこで拙者とて武士のはしくれなのだが、昨夜志を果たせなかったと男性陣が悔やんでいた2階の露天風呂に行ってみることにした。

露天風呂はいくつかセパレートに仕切られていて、奥に行くと問題の混浴とのこと・・・・。

冷たい雨の中を震えながら、奥に進んでいくと、それとおぼしき露天の湯船が・・・・・。

あろうことか、そこに、一人絶世の美女が背を向けて湯船に浸かっていた。

「ウヒョー」と驚きつつその場に立ちすくんでいると、その天女がこちらを振り向いたんである。

それは、まさに、昭和一ケタ台は間違いなかろうと思われる旧石器時代の美女であった。

「お兄さん、寒かろう、はようこっちに入りんさい・・・・。」

ヒエーッ!とばかりに、タオルを落としたまま素っ裸で逃げ帰ったのは云うまでもありませぬ。

旅はまだまだ続く

今度は黒田官兵衛ゆかりの中津を目指すのであります。

以下次号のココロであります。