奈良

不比等

古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その2642)

2023-11-17 08:15:00 | 奈良・不比等

北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない

「ホームレス作家・赤松利市(2020.1.8の再放送)」について。----------

NHKラジオ深夜便(2023.11.4)を聴いて/作家の赤松利市(あかまつりいち1956生れ)を知った。-------

番組後半/担当アナウンサーが次々と歯に衣着せぬ質問を繰り出して/赤松利市の人生を本人に語らせていた。-----------

つい聴き入っていると/その人生の波瀾万丈振りが途轍もないほどに/激しいことに驚いた。---------

植物病理学者の父親を持ち/ある程度裕福な家庭に育つ。小学生の時に2年間アメリカで過ごした帰国子女/関西大学(文学部)卒。消費者金融に入社するも/上場準備の激務のため30歳を前に退社した。--------

ゴルフ場の芝生管理の仕事に就き/35歳で起業した。バブル終焉と共に/会社が回らなくなり/仕事も家庭も破綻した。---------

2011東日本大震災後は5年東北に住み/土木作業員&除染作業員を経験した。最下請けの除染作業で追い詰められて/東京に逃げた。風俗店の呼び込みで食い繋ぎながら/住所不定の生活を送った。---------

日が射したのは、寝泊りしていたネットカフェで書き上げた小説が/出版社の目に留まってからである。--------

作家デビューは“藻屑蟹(2018)”で大藪春彦新人賞を受賞。“犬(2020)”で大藪春彦賞を受賞。---------

赤松利一氏は関大(文学部)卒であり/子ども時代から小説は数多く読み耽っておられたようであり/最初は太宰治/次は三島由紀夫/その次は谷崎潤一郎と/第一高等学校や東大卒の大作家の小説作法がその基礎にある。--------

エリート人生を踏み外してからは/急に大衆作家の境地が分かるようになって/大藪春彦賞を獲得された。人生何でも役に立つ好事例として/赤松利市氏はネットカフェ難民の希望の星となられた。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする