奈良

不比等

古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その1844)

2021-09-10 08:15:00 | 奈良・不比等

北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない

「魔性の女に美女はいない(岩井志摩子著・小学館新書2015刊)」を読んだ。岩井志摩子(いわいしまこ1964生れ)女史は、作家であり、“ぼっけえきょうてえ(1999)”にてホラー小説大賞/山本周五郎賞を受賞、“岡山女(2002)”にて直木賞候補となった。-------

この本「魔性の女に美女はいない」の目次は次の通り。“事実婚を選んだ西原理恵子と中瀬ゆかり(結婚が人の心を狂わせる)”、“強かで怖い女と間抜けで気弱な男たち(あいつ等を再婚させてなるものか/医師夫人の呪詛/あいつとだけは結婚したくない/お笑い芸人の逃亡/再婚したくないから離婚しない/韓国男の憂鬱/家庭を崩壊させてやる/職業婦人の意地/この子はあなたの子だから結婚して/虚言女の計算)”、“結婚で人生を狂わせた男と女の事件簿(夫を殺した浮気相手の減刑嘆願書に署名した本妻の意地/結婚してくれなきゃ破滅させてやる/殺されたソープ嬢の怨念/不倫相手の妻ではなく恋人を殺してバラバラにしたお嬢様/子どもと共に殺された玉の輿ブランド女の計算違い/木嶋香苗被告と上田美由紀被告/悪女の深情けと醜女のお情け)”、“あえて結婚を放棄した女たち(永遠にお嬢様気分の姉と永遠の愛人になった妹/巨匠の愛人として生きる/永遠の乙女な映画女優/結婚の夢を見させてくれる男が欲しいだけ/風俗嬢の覚悟)”、“常人には理解しがたい幸せの形(無頼派気取りのプライドを守るために異国の地で命を落とした男/処女大学生がどんな不幸も幸福に脳内変換できる女に変わるまで/出会い系サイトで運命の出会いをした/破れ鍋女と綴じ蓋男)”--------

岩井志摩子女史は、ホラー小説作家の視点で、現代社会を震撼させてきた男女の縺れによる刑事事件を取り上げて、女性心理を解説してくれている。全ての男が溺れるような美人/美女であれば、男女とも誰しも納得がいくが、良くて十人並みの面相の女性にいとも簡単に事件に巻き込まれているのだから、馬鹿らしいくらいだと岩井志摩子女史は、自身の人生にも触れながら展開している。

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