北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない
奈良県北中部/京阪神へ通うサラリーマン家庭/家族の住むベッドタウンを横断し横切っている通勤電車/近鉄奈良線には、朝晩の通勤時間帯に数本の特別急行券の必要な特急電車が走っている。-----
大阪難波駅と近鉄名古屋駅を結ぶ最上級/特急車両と同じ“ひのとり”号が、近鉄奈良線を走っていることは知っていたが、早朝とか夕方遅くであったので、お目に掛かることはこれまでなかった。しかし、最寄駅へ向かう手前で、最寄駅を通過する“ひのとり”号を目撃した。午前9時半頃だったので、多分、回送車両なのだろう。------
所用で大阪へ行った帰り、近鉄鶴橋駅で、奈良行き快速急行を待つ間に、12:06発の近鉄名古屋行きの“ひのとり”号が入線してきた。同時に、大阪難波行きのホームには、12:08大阪難波駅着の“ひのとり”号も入線していた。-------
ひのとり号は就役してから既に1年半経つが、未だにその深紅の車体色と車高が高く手塚治虫の漫画“火の鳥(ひのとり)”を彷彿(ほうふつ)とさせる先頭車の印象が何度見ても飽きさせずに、鉄道ファンでもない人まで魅了するのである。“ひのとり”号は海外からの観光客のインバウンドを想定したフラッグシップ的な特急車両の投入であったが、コロナ禍で乗車率はとても低い。-------
何れコロナ禍は収まるので、近鉄電車も辛抱が続くだろうが、“ひのとり”号のラインナップがコロナ禍の直前であったことが、せめてもの慰めであり、コロナ禍に時期が被さっていたら、中断あるいは取り止めになった可能性もある。続々と生産され受け取りが続いている“ひのとり”号を近鉄大阪線だけでなく、近鉄奈良線にも走らせているのは、沿線住民としては嬉しい限りである。