突然の訃報…

今日、休市日のため、
魚の仕込みに夢中になっていると、
いつもは何も言わないⅯ代子が、
女将、携帯がぴこぴこしているよ。
と、何度も言うのですが、
魚をさばくのに夢中で、
ちょっと一息ついたところで、
携帯を覗いてみました。
着信が２つあり、
順番に電話してみました。
１つ目は、
よかよかの若いマスターじゅんき君、
そして、
衝撃の噂を聞きました。
とりあえず、
電話を閉じ、
２つ目の着信に電話を入れました。
村重酒造の日下杜氏です。
いつもは、明るく元気な声なのに、
声に覇気がありません。
そして、
衝撃の事実を耳にしてしまいました。
酒米の稲刈りをするため、
車で６人で移動中、
交通事故にあってしまったと言うのです。
行きか帰りか誰が運転していたのか、
相手が悪いのか、
こちらも動転してしまい、
何も詳しい事を聞けず…
ただ、同乗していた、
蔵人で杜氏の片腕である、
浦野君こと、
うらちゃんが亡くなってしまったと言うのです。
先週電話で話をしたばかりなのに、
信じられない事実でした。
蔵も酒造りが本格的に始まったばかりで、
本人も小さなお子さんが２人おり、
昨日と一昨日のお葬式で、
彼は東京の青梅に実家があり、
社葬に、ご両親が山口まで来られたそうです。
杜氏はと言うと、
顔に６針も縫う怪我をされたと言う事で、
女将は、かける言葉も見当たりませんでした。
気丈にも、
故人の為にも、
いい酒を造らなければ、
との言葉で電話を切りました。