Zooey's Diary

何処に行っても何をしても人生は楽しんだもの勝ち。Zooeyの部屋にようこそ!

「ホース・ソルジャー」

2018年05月09日 | 映画


2001年の9.11テロの直後、アメリカが実際に行った報復行為を映画化したもの。
一度、前線から離れたミッチ・ネルソン大尉(クリス・ヘムズワース)は
テレビでWTCに飛行機が突っ込む映像を見て、じっとしていられなくなる。
すぐに対テロ戦争の最前線部隊に志願し、12名からなる特殊作戦実行部隊の隊長に任命され、アフガニスタンへと乗り込む。
現地で反タリバン勢力を率いるドスタム将軍と協力し、テロ集団の拠点マザーリシャリーフ制圧を目指すが
厳しい山岳地帯では、移動する手段は馬しかない。
ろくに馬に乗ったこともないような隊員たちも、仕方なく馬に乗ることになる。



同胞になったアフガンの兵士たちとは言葉も通じず、何を考えているのか分からない。
長であるドスタム将軍の禅問答のようなやり取りは分かりにくく、
本当に味方なのか、実は敵ではないのかと勘繰りたくなる。
米兵の一人に朝から晩までピッタリくっついて廻る部族の少年は
実は寝首を斯こうと思っているのでは?と心配になる。
その位そこは、かけ離れた異文化の世界なのです。



タリバン支配下のある村で、自分の娘に本を読んだとして、若い母親がリンチされ銃殺される。
8歳以上の女子への教育を、タリバンは禁止していたのです。
あまりにも残酷なシーンですが、その後の米軍の空爆は、
そこで泣き崩れていた幼い娘たちも父親をも、一掃しちゃったんだよね。



事実を基にしたとはいえ、あまりにも「アメリカ万歳!」映画で多少鼻白みます。
ライフル銃やロケット弾、高射砲の猛攻の中、「怒れる正義」が馬に乗って駆け抜けるシーンは、殆ど西部劇です。
ポスターの「敵勢5万人に対し、たった12人で叩きに挑んだ米騎馬隊」も言い過ぎ。
正しくは
「12人が現地の反タリバンの数百人の戦士と共に敵地に乗り込み、
遠隔地からの空爆攻撃を成功させる話」
であります。
これは長く続くアメリカのアフガニスタン侵攻の、最序盤であるようです。
原題は「12 Strong」。

公式HP http://gaga.ne.jp/horsesoldiers/

#welovegoo
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

比べてみたら

2018年05月07日 | 家庭


4月に2回帰省したこともあって、連休はマンションでのんびりしていました。
衣替えをしたり花の植え替えをしたり、タロウを連れて都心でランチしたリ。

長年育てていたゼラニウムはほぼ全滅、季節の花のマーガレット等も終わってしまったので
今のバルコニーを彩る中心となっているのは、カランコエと蔦。
カランコエは多肉植物であるせいか強風には強く、元気に咲いています。
蔦はヘデラとオカメヅタ。
こちらは、元気に手摺を埋め尽くすというほどでもないが、枯れもしない。
とりあえず植え替えて、様子を見ようと思います。
花と蔦と、12鉢植え替えをしました。



タロウを車に乗せて時々、代々木公園に行きます。
ここは広くて花も緑も多く、周辺に犬連れ可のオープンカフェも幾つかあって楽しい。
我々が行った連休のなか日は初夏のようで、あちこちで半裸で寝転んでいる人も。
こちらに行った目的のもう一つは「東京レインボープライド2018」のミュージカルに
友人が出ていたから。
これはLGBTのキャンペーンで、セクシャル・マイノリティの権利を
ミュージカルで楽しく訴えようというものです。
NYのセントラルパークで、こうした活動をよく見ました。



そういえば代々木公園が広いとはいっても、セントラルパークにはとても敵わない気がして
調べてみたら、実に六分の一強しかない。
代々木公園54ヘクタール、セントラルパーク342ヘクタールだそうです。


タロウから熱烈歓迎を受ける次男

家族のLineメールにせっせとタロウの写真を送り続けたのですが
息子たちは仕事や遊びに忙しいらしく、中々釣れない。
ほぼあきらめていたのですが2人とも最終日の夕方来て
タロウと遊び、たらふくご飯を食べて行きました。

#welovegoo
コメント (10)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

縞々ニットの「毛糸テロ」

2018年05月03日 | お出かけ


六本木ヒルズの巨大蜘蛛が今、カラフルな縞々ニットで覆われています。
ヒルズのオープン15周年を記念して、テキスタイル・アーティスト、マグダ・セイエグによる
アートプロジェクトなのだそうです。



マグダ・セイエグという人は、街にある道路標識などの無機質なものに毛糸を被せ、
都市の風景を変容させるという「毛糸テロ」を始めたのですって。
このプロジェクトは世界30カ国で実施されており、アジアではこれが初めてなのだそうです。
蜘蛛だけでなく、その周りの広場一帯あちこちに派手な縞々ニットが出現。



ネットから拾った彼女のバスの写真、凄いインパクトがあるのですが
このバス、「扇沢ー黒部ダム」と出ている!
しかし、実際に黒部ダムを走ったという訳ではなく、
どうもメキシコシティのアート展覧会に展示された作品であるらしい。


しかしこの巨大蜘蛛、ルイーズ・ブルジョワによる彫刻で
「ママン」という立派な名前があったのか。
いつも、じゃあ大蜘蛛の下で待ち合わせねなんて言っていたのでした。



お昼は六本木ヒルズの中の「ミスター・ファーマー」で。
ハーブローストチキン、皮がパリパリで美味しい。
こちら、お水もレモン・ミント入り、オレンジ・アプリコット入りなど4種類から
好きに選べ、ほのかな香りを楽しむことができます。

マグダ・セイエグ、アートプロジェクトがアジアで初めて展示
http://girlsartalk.com/feature/29995.html
What’s The Emotional Power Behind “Yarn Bombing”?
https://wamu.org/story/17/11/10/magda-sayeg-whats-the-emotional-power-behind-yarn-bombing/

#welovegoo
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「息子が殺人犯になった」

2018年05月01日 | 


1999年4月20日、コロンビア州デンバーのコロンバイン高校で、同校の生徒、
エリック・ハリスとディラン・クレボルトが13人を殺害、24人を負傷させたあと自殺した。
この本は、犯人の一人、ディランの母スー・クレボルトによって書かれたものです。

この本のことを新聞の書評で知ってから、読んでみたいと思っていました。
どうしたら、あんな恐ろしい殺人鬼ができるのか?
母親は同じ家にいて、本当に何も気が付かなかったのか?
これを読めば、何か答えは見つかるのだろうか?

結論から言えば、特記できるようなものは何も見つかりませんでした。
著者は良妻賢母であり、教育関係者として優等生的な人生を送った女性だった。
夫を愛し、息子たちを愛情深く育て、自分の人生に満足していた。
あの日までは。

あの日を境に、著者は全世界から想像を絶する非難を浴び、奈落の底に落とされ、
それでもわが子を否定しきれない葛藤を持ちつつ、惨劇の原因を追究し続けています。
沢山の裁判を起こされ、財産をすべて失い、43年間連れ添った夫とも離婚し、
今は贖罪の思いを胸に、自殺防止の活動に奔走しているといいます。

事件後の長期にわたる研究の結果、スクールカーストによるいじめも認められ、
精神分析医の結論は
”エリック・ハリスは殺人的傾向のある精神病質者で、ディラン・クレボルトは
自殺傾向のある鬱病患者で、それぞれが相手の狂気を必要としていた”
ということなのだそうです。

しかし、病名をつけることに何の意味があるのだろう?とも思います。
この本を読む限り、ディランは愛情深い家庭に育った、普通の少年にしか見えないのですから。
私の下手な説明より、著者の文章を少しご紹介したいと思います。

”問題は何かって?現実はそうではないことだ。
ディランの行動も、彼の本当の姿もそこにぴったりとはまらないことだ。
彼はマンガに出てくるような瞳に風車の模様があるような悪者ではない。
この凶悪で残虐な犯行の裏にある真実はずっと不穏なもので、犯人である彼は
「ちゃんとした家庭」に育った、のんきで内気で人好きのする青年だった。
トムも私も、ディランがテレビの見過ぎや砂糖の多いシリアルの摂り過ぎにならないよう制限する、教育熱心な親だった。息子たちが観る映画を制限していたし、寝かしつけの時にはお話を聞かせ、お祈りをし、抱きしめていた。
事件の前の年にいくつか問題行動があった以外は、ディランは典型的な良い子だった。
育てやすく、一緒にいるのが楽しい、私たちの自慢の息子だった。”

400ページに及ぶこの本が上梓されたのは、事件から16年経ってからなのだそうです。

『息子が殺人犯になった』 https://tinyurl.com/yaag2heu
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする